査読あり, 日本語, 第18回若手研究者支援プログラム「萬葉集巻十六を読む Ⅱ」報告集, 奈良女子大学古代学・聖地学研究センター, 『萬葉集』巻十六の文章と歌-『杜家立成雑書要略』との関連を通してー, 2023年02月28日, 64, 77
査読無し, その他, 第17回若手研究者支援プログラム「萬葉集巻十六を読む」報告集, 『萬葉集』巻十六・三八五七番歌考――『遊仙窟』という趣向――, 奥村和美, 2022年02月, 95, 110, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
日本語, 萬葉, 萬葉学会, 大伴坂上郎女の来贈歌―大伴家持代作歌への返歌として―, 2020年09月30日, 230, 33, 51
査読あり, 日本語, 萬葉, 大伴坂上郎女の来贈歌ー大伴家持代作歌への返歌としてー, 奧村和美, 2020年09月30日, 230, 33, 51, 研究論文(学術雑誌)
査読あり, 日本語, 美夫君志, 橘宿祢賜姓を願う表と大伴家持, 奧村和美, 2020年03月20日, 100, 16, 34, 研究論文(学術雑誌)
日本語, 美夫君志, 美夫君志会, 橘宿祢賜姓を願う表と大伴家持, 2020年03月20日, 100, 16, 34
査読あり, その他, 叙説, 『霊異記』における書儀・書簡的表現の利用, 奥村和美, 2020年03月07日, 47, 11, 22
査読あり, その他, 日本文学研究ジャーナル, 藤原定家の『万葉集』摂取―内裏名所百首を中心に―, 奥村 和美, 2018年, 5, 38, 50
査読無し, その他, 『第13回若手研究者支援プログラム「漢字文化の受容」報告集, 大伴家持の和歌と書儀・書簡, 奥村 和美, 2018年, 1, 13
査読あり, その他, 萬葉語文研究 特別集, 天の香具山の本意―内裏名所百首を中心に―, 奥村 和美, 2018年, 263, 286
査読あり, その他, 都城制研究 日本古代の都城を造る, 『萬葉集』にみる都造り, 奥村 和美, 2017年, 11, 85, 95
査読あり, 日本語, 国語国文, 臨川書店, 廣瀬本萬葉集の書入-巻十九・四一五二番歌をめぐって-, 奥村 和美, 2017年, 86, 4, 134, 143
査読あり, その他, 萬葉語文研究, 『遊仙窟』から学んだもの, 奥村 和美, 2015年, 11, 101, 120
査読あり, 日本語, 国語国文, 臨川書店, 『松浦宮物語』と『萬葉集』巻五, 奥村 和美, 2015年, 84, 4, 99, 114
査読あり, 日本語, 文学, 岩波書店, 大伴家持の「橘歌」―引用と寓意と―, 奥村 和美, 2015年, 16, 3, 80, 95
査読あり, その他, 京都語文, 仙覚以前の萬葉集, 奥村 和美, 2015年, 22, 26, 46
査読あり, 日本語, 京都語文, 佛教大学, 『松浦宮物語』の擬古-『萬葉集』との関連をめぐって-, 奥村 和美, 『松浦宮物語』の和歌や文章には、『萬葉集』の歌を踏まえる箇所が少なくない。あえて『萬葉集』の耳馴じみのない歌を想起させることによって古体を印象させ、物語に「萬葉の世界」を形作ろうとする。或いは、『萬葉集』の訓の部分のみならず、漢字本文についても意識を及ぼして、それを歌の修辞や状況設定に利用する。そのような点に、作者藤原定家の衒学的とも言える、擬古の方法と『萬葉集』享受の一端とを捉えた。, 2014年, 21, 21, 52, 66
査読あり, 日本語, 萬葉, 萬葉学会, 出典としての『千字文』, 奥村 和美, 2014年, 217, 217, 21, 32
査読あり, その他, 叙説, 萬葉後期の翻訳語―正倉院文書を通して―, 奥村 和美, 2013年, 40, 17, 32
査読あり, 日本語, 美夫君志, 美夫君志会, 『千字文』の受容―『萬葉集』を中心として―, 奥村 和美, 2013年, 86, 1, 12
査読あり, その他, 都城制研究(6) 都城の廃絶とその後, 『萬葉集』に詠まれた古都, 奥村 和美, 2012年, 6, 111, 120
査読あり, その他, 叙説, 田辺福麻呂歌集歌の用字と表現, 奥村 和美, 2011年, 38, 272, 286
査読あり, その他, 萬葉集研究, 家持の「立山賦」と池主の「敬和」について, 奥村 和美, 2011年, 32, 163, 197
査読あり, その他, 叙説, 下心の歌―軍王歌の流れ―, 奥村 和美, 2010年, 37, 360, 374
査読あり, 日本語, 國語と國文學, ぎょうせい, 龍田の曲, 奥村 和美, 2010年, 87, 11, 51, 62
査読あり, 日本語, 美夫君志, 美夫君志会, 家持の難波宮讃歌(下)-「陳私拙懐一首」の讃美の方法と表現ー, 奥村 和美, 2008年, 76, 46, 53
査読あり, 日本語, 萬葉, 萬葉学会, 家持長歌における短歌との交渉, 奥村 和美, 2008年, 200, 1, 26
査読あり, その他, 叙説, 比擬という方法, 奥村 和美, 2007年, 34, 1, 14
査読あり, 日本語, 美夫君志, 美夫君志会, 家持の難波宮讃歌(上)-「陳私拙懐一首」の讃美の方法と表現ー, 奥村 和美, 2007年, 75, 35, 46
査読あり, その他, 萬葉語文研究, 秋の花の宴ー家持の「色別」をめぐってー, 奥村 和美, 2006年, 2, 53, 79
査読あり, 日本語, 萬葉, 萬葉学会, 上代官人像の形成ー『日本霊異記』上巻第二五縁についてー, 奥村 和美, 2005年, 193, 57, 76
査読あり, その他, 藝, 上代官人の教養, 奥村 和美, 2004年, 2, 19, 25
査読あり, その他, 萬葉語文研究, 「公」であることー「古記」所引の漢籍を中心として, 奥村 和美, 2004年, 1, 127, 145
査読あり, その他, 藝, 『萬葉集』における『千字文』の利用, 奥村 和美, 2003年, 1, 27, 33
査読あり, 日本語, 上代文学, 上代文学会, 家持の情ーほととぎす詠を中心としてー, 奥村 和美, 2002年, 89, 80, 92
査読あり, 日本語, 萬葉, 万葉学会, 家持歌と宣命, 奥村 和美, 2001年, 176, 38, 56
査読あり, 日本語, 萬葉, 万葉学会, タチテツマヅク攷, 奥村 和美, 1999年, 171, 16, 25
査読あり, 日本語, 萬葉, 万葉学会, 秋風と雁ー天平十八年秋の家持歌ー, 奥村 和美, 1998年, 164, 11, 34
査読あり, 日本語, 萬葉, 万葉学会, 天平勝宝八歳六月十七日大伴家持作歌六首の論, 奥村 和美, 1996年, 157, 19, 55
査読あり, 日本語, 国語国文, 中央図書出版社, 「相歓歌二首」における家持の方法, 奥村 和美, 1996年, 65, 12, 16, 40
査読あり, 日本語, 国語国文, 中央図書出版社, 家持歌の日付について, 奥村 和美, 1991年, 60, 11, 1, 18
査読無し, その他, 第18回若手研究者支援プログラム 萬葉集巻十六を読む Ⅱ 報告集, 『萬葉集』巻十六の文章と歌 ー『杜家立成雑書要略』との関連を通してー, 奥村和美, 2023年02月, 64, 77
日本語, 吉村武彦・吉川真司・川尻秋生編『シリーズ古代史をひら くⅡ 古代荘園』岩波書店, 大伴家持と荘園, 奥村和美, 2024年03月, 303, 317, 研究論文(その他学術会議資料等)
査読あり, その他, 京都語文, 『萬葉集』巻十六・三八一〇番歌考, 奥村和美, 2024年02月, 95, 110, 研究論文(学術雑誌)
萬葉集研究 第四十二集 「巻十六「怕物歌三首」について」, 塙書房, 日本語, 学術書
萬葉集研究 第四十集 「大伴家持「為応詔儲作歌」考」, 塙書房, 日本語, 学術書
気候危機と人文学――人々の未来のために, (奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書)かもがわ出版, 奥村和美, 萬葉後期の自然観照――情調の表現をめぐって(68-87頁), 2020年03月, その他, その他
『気候危機と人文学――人々の未来のために』「萬葉後期の自然観照――情調の表現をめぐって」, (奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書)かもがわ出版, その他, その他
萬葉集研究 第三十八集, 塙書房, 奥村和美, 『萬葉集』長歌の受容――藤原定家の場合――, 2018年12月, その他, その他
萬葉集研究 第三十二集, 塙書房, 家持の「立山賦」と池主の「敬和」について, 2011年, その他, 査読無し, その他
『古典文学の常識を疑う』「上代文学はどのような古代日本語で表されているのか」, 勉誠出版, 奥村和美, 22-25頁, 2017年05月, その他, 査読無し, その他
『説話論集 第十八集 ―上代における伝承の形成―』「勝宝の金」, 清文堂出版, 2010年, その他, 査読無し, その他
『四季の万葉集 高岡市万葉歴史館12』「越中のほととぎすは家持に何と鳴いたか」, 笠間書院, 2009年, その他, 査読無し, その他
『説話論集 第十四集 ー中国と日本の説話Ⅱー』「上代における『義夫』をめぐって」, 清文堂出版, 2004年, その他, 査読無し, その他
『セミナー 万葉の歌人と作品 第九巻 大伴家持(二)』「族を喩す歌、無常を悲しび、道を修めむと欲ひて作る歌」, 和泉書院, 2003年, その他, 査読無し, その他
『セミナー 万葉の歌人と作品 第八巻 大伴家持(一)』 「馬並ていざうち行かなー天平十八年秋越中家持館での宴歌ー」, 和泉書院, 2002年, その他, 査読無し, その他
『風土記逸文注釈』 「98 迩陪魚」, 翰林書房, 2001年, その他, 査読無し, その他
『人間環境学シリーズ 第三巻 日本文化の21世紀ー歴史・文化環境を生きるー』 「萌え出づる春」, 勁草書房, 1999年, その他, 査読無し, その他
萬葉集研究 第四十集, 鉄野昌弘・奧村和美編集 塙書房, 奧村和美, 大伴家持「為応 詔儲作歌」考, 2021年02月25日, その他, その他
萬葉集研究 第四十二集, 鉄野昌弘・奧村和美編集 塙書房, 奥村和美, 巻十六「怕物歌三首」について, 2023年03月25日, 225-256, その他, 査読無し, その他, 9784827305425
奥村和美, 大和ハウス工業・奈良女子大学 地域共生コラボレーションプログラム『万葉学習~万葉の庭で学ぶ~』, 第1回「まほろばの国 やまと」
奥村和美, 国際, 臺湾大學日本語文創新國際學術検討會, 『萬葉集』巻十六について―『杜家立成雑書要略』との関連を通して, 口頭発表(基調)
桜井市・奈良女子大学連携公開講座, 新元号「令和」から知る萬葉集, 2019年12月01日, その他
奥村和美, 萬葉学会全国大会, 大伴坂上郎女の来贈歌―大伴家持代作歌への返歌として―, 2019年10月20日, その他
奥村和美, 奈良県立図書情報館公開講座, 萬葉集の橘の歌, 2019年09月22日, その他
奥村和美, 美夫君志会全国大会招待研究発表会, 橘宿祢賜姓を願う表と大伴家持, 2019年07月06日, その他
奥村和美, 2018高岡万葉セミナー「大伴家持歌をよむⅡ」, 越の国の歌だより―書儀・書簡と家持の和歌―, 2018年09月08日, その他
科研費研究集会, 『萬葉集』長歌の受容一端――藤原定家の作歌を中心に――, 2017年, その他
第13回若手研究者支援プログラム, 大伴家持の和歌と書儀・書翰, 2017年, その他
第10回都城制研究集会「日本古代の都城を造る」, 『萬葉集』にみる都造り, 2015年, その他
なら学東京講座, 萬葉集の中の神話, 2014年, その他
若手研究者支援プログラム, 『松浦宮物語』と『萬葉集』, 2014年, その他
第19回佛教大学国語国文学会, 仙覚以前の萬葉集, 2014年, その他
日本女子大学学術交流研究企画「記紀万葉研究の現在と将来」, 文字の異なり、意味の異なり―『千字文』の利用―, 2013年, その他
若手研究者支援プログラム, 『遊仙窟』の注釈と受容 上代文学―萬葉集―, 2013年, その他
美夫君志会例会, 『千字文』の受容, 2012年, その他
都城制研究会, 『萬葉集』に詠まれた古都, 2011年, その他
奥村和美, 京都大学国文学会, 正倉院文書から萬葉集へ, 2010年12月04日, その他
奥村和美, 奈良女子大学文学部公開講座, 天平萬葉の長歌, 2010年07月03日, その他
奥村和美, 奈良女子大学文学部公開講座, 大伴家持の七夕歌, 2009年07月11日, その他
奧村和美, みさと万葉学習会, 大伴家持と大伴坂上郎女, 2020年07月28日, 日本語
奥村和美, 2022年臺湾大學日本語文創新國際學術研討會, 基調講演「『萬葉集』巻十六について―『杜家立成雑書要略』との関連を通して―」, 2022年11月05日, その他
奥村和美, 上代文学会秋季大会シンポジウ ム「『万葉集』巻十六の諸相」 於二松学舎大学, 『萬葉集』巻十六の伝云型左注について, 2023年11月25日, その他
大和・紀伊半島学研究所 一般共同研究, 2020年, 2021年, 研究分担者, 空海の漢文書簡に見られる書儀及び正倉院文書の受容実態の解明
基盤C一般, 2020年, 2024年, 20K00316, 研究分担者, 歌における説話的意匠の形成
基盤C一般, 2021年, 2023年, 21K00459, 研究代表者, 後期萬葉長歌における中国初学書・実用書の受容研究
基盤B(一般), 2019年, 2024年, 19H01230, 研究分担者, 敦煌書儀・六朝尺牘文献の古代日本への受容実態の展開
基盤研究B(一般), 2019年, 2024年, 19H01230, 研究分担者, 敦煌書儀・六朝尺牘文献の古代日本への受容実態の展開
基盤C(一般), 2020年, 2023年, 20K00316, 研究分担者, 歌における説話的意匠の形成
基盤B(海外), 2016年, 2019年, 15H05151, 研究分担者, 海外敦煌書儀・六朝尺牘文献の古代日本への受容実態の解明
基盤C(一般), 2017年, 2019年, 17K02416, 研究代表者, 和歌史における後期萬葉長歌の特質とその展開
基盤C(一般), 2014年, 2016年, 26370236, 研究代表者, 後期萬葉長歌における教養基盤と表現形成の研究
『萬葉集』を中心とする上代日本文学の比較文学的研究, 0, 0, 0, 競争的資金
基盤研究(C), 2021年04月01日, 2024年03月31日, 21K00459, 後期萬葉長歌における中国初学書・実用書の受容研究, 奥村 和美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 2080000, 1600000, 480000, 本年度は、1~Ⅲのアプローチのうち、Ⅱの「家持と同時代の作品、巻16の長歌作品と比較対照することによって、家持長歌の表現の特質を考察し家持長歌を相対化する視点を得る」ことを重点的に行った。「巻16全注の会」において、担当箇所の注釈内容について継続的に発表を行い、問題点をメンバーと共有・討議した(申請者の発表は、2021年3月4日-3867番歌、5月29日-3811番歌、9月23日-3812~3813番歌、12月4日-3810番歌)。そこで、巻16の和歌に、初学書『孝経』や『論語』の一節を踏まえた表現のあること、左注の文章に初唐伝奇小説『遊仙窟』や『捜神記』を利用した表現があり、歌を物語的な場において理解しようとする態度や、部分的にだが書儀語の利用が見られることなどを明らかにした。また、巻16作品の享受者である下級官人の興味関心が、表現に大きく影響していることも明らかにした。これらの成果の一部を、論文「『萬葉集』巻十六・三八五七番歌考――『遊仙窟』という趣向――」(『第17回若手研究者支援プログラム 萬葉集巻十六を読む 報告集』奈良女子大学古代学・聖地学研究センター 2022年2月 95-110頁 )としてまとめ、公表した。これは、アプローチⅠ「中国詩文からの表現の摂取、特に、知識人の教養となった初学書や奈良朝に流行した小説、或いは書儀・書簡などの実用書・通俗書の利用の跡を具体的に探る」という点にも関わって、巻16の諸作品の作者や享受者だけでなく、大伴家持の教養の基盤にあるものをも具体的にあぶり出すことに成功したと言える。, kaken
基盤研究(C), 2020年04月01日, 2024年03月31日, 20K00316, 歌における説話的意匠の形成, 白井 伊津子; 平舘 英子; 西 一夫; 田中 真理; 奥田 俊博; 奥村 和美; 内田 賢徳, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 淑徳大学, 4160000, 3200000, 960000, 『万葉集』巻十六の全歌について、緻密な読解分析を行っている。題詞・左注・歌の本文異同の検討、題詞・左注の漢語の出典の調査、歌の用字、歌と字音との関係の検討、奈良時代の衣食住に関わる生活全般や仏教思想、官人の実態解明など、多方面にわたる先行研究の調査を踏まえるのは当然のことながら、さらにあらたな視点、すなわち、古代に生きた人々の、「戯笑」性や「哀悼」などの質的な側面、「生死観」などの深層部をあぶり出すことを意識しながら、歌の意味理解を深めている。2022年度には、注釈書の形で集約し、公刊する方向で、本年度は、Zoomなどを用いながら、1ヶ月に1回以上の割合で、一部公開の研究発表会を都合14回開き、担当者による担当歌の研究報告をもとに検討を加えていった。その結果、4割近くの歌についての検討を加えられることとなった。
各々の担当者は、歌の調査、検討の過程において生じた課題をさらに深く追究することで、古代文学全般の研究に波及する論文の執筆を行い、成果として発表することにもつながっている。
また、関連する研究分野(科学研究費基盤研究B)「敦煌書儀・六朝尺牘文献の古代日本への受容実態の展開」(代表:信州大学 西一夫)と協同して、「訓詁・注釈」をテーマとする、オンライン講演会(奈良女子大学古代学・聖地学研究センター主催 第16回「若手研究者支援プログラム」第二部講演会)を開催することで、その分野の専門的知見を得る機会を設けた。, kaken
基盤研究(B), 2019年04月01日, 2024年03月31日, 19H01230, 敦煌書儀・六朝尺牘文献の古代日本への受容実態の展開, 西 一夫; 小林 比出代; 大橋 賢一; 奥田 俊博; 白井 伊津子; 茂野 智大; 佐野 宏; 奥村 和美; 桑原 祐子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 信州大学, 16640000, 12800000, 3840000, 本計画の主たる事業となる原稿改訂作業は素稿として作成した本文注釈(11-20)を輪読形式で原稿の改訂を予定通り進めることができた。またイギリスの大図書館での文献調査で得た成果をを注釈(特に語釈)に盛り込むことができたことは大きな成果である。その際、日中文化交流史研究会による注釈本文(翰林書房,1994)を適宜参照し、語釈の修正や用例の塚を行う事ができた。
表現受容と展開の解明については、すでに作成済みの各種語彙集成(「敦煌書儀語彙集成1」「同2」「奈良朝書簡語彙集成」「平安初期書簡語彙集成―空海・最澄・圓仁篇」)と桑原祐子の注釈成果との比較検討を進めて、表現の類似関係の有無を検討した。これによって書儀・尺牘文献語彙と古代日本での文書語彙との関係を捉えることへの道筋を着けることができた。なお書儀を対象とした研究成果(呉『唐礼遺―中古書儀研究』2002, 王『吐魯番出土文書詞語考釈』2005, 張『敦煌書儀語言研究』2007)を随時参照して作業を進めることで類似表現との検討まで進められた。わらに語彙の口語性については松尾良樹「口語語彙索引」(基盤研究(C)「敦煌文書・トルファン文書・正倉院文書の比較写本学研究」2000-2002)の掲出語彙をも参照して語性についての検討を深めた。
研究成果については各領域での学会(萬葉学会・古事記学会・仏教大学国文学会・東山の会など)での研究発表を代表者と分担者とが行った。また、奈良女子大学との共催で8月に学術研究会を開催し年度末に成果を報告書としてまとめることができた。
学術調査としては、継続的に行っているイギリス大英図書館での敦煌文書調査では、新たな文書調査を行い、新たな文例の収集を始めとして、類似の文献調査を合わせて行うことができた。, kaken
基盤研究(C), 2017年04月01日, 2020年03月31日, 17K02416, 和歌史における後期萬葉長歌の特質とその展開, 奥村 和美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 2210000, 1700000, 510000, 『萬葉集』第四期の歌人大伴家持の和歌、中でも長歌を中心に(1)中国詩文からの摂取についての検討、(2)同時代歌人の作品との比較検討を行った。さらに、(3)『萬葉集』長歌の平安朝以降における受容の検討を行った。(1)については、中国の初学書や書儀・書簡などからの摂取を文献に即して明らかにした。(2)については、大伴坂上郎女との越中期の贈答を細かく検討することによって、共通の教養に基づく中国詩文を利用した表現方法を明らかにした。(3)については、藤原定家における長歌からの本歌取りを検討することによって、これまで見過ごされてきた平安期の『萬葉集』に対する歌学的アプローチと実作との関連を明らかにした。, url;kaken
基盤研究(B), 2015年04月01日, 2019年03月31日, 15H05151, 海外敦煌書儀・六朝尺牘文献の古代日本への受容実態の解明, 西 一夫; 小林 比出代; 奥田 俊博; 白井 伊津子; 佐野 宏; 奥村 和美; 桑原 祐子; 田中 大士; 丸山 裕美子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 信州大学, 16120000, 12400000, 3720000, 4年の研究期間において、国内はもとより台湾・フランス・イギリスでの敦煌書儀の実見調査を実施できた。これによって、デジタル画像による閲覧では不明瞭であった文字認定や紙継ぎ状況を明確に把握できた。また、従来書儀と考えられながらも不明な点が存した文献についても、その表現箇所の特定をできたことは海外調査での大きな成果である。
上記の海外調査の成果を受けて、注釈的研究では、メールなどを活用して原稿の検討を行い、1次原稿については、ほぼ全体の注釈を終えることができた。これらの注釈原稿を引き続き精度を高めて出版を目指して原稿の作成を進める。, url;kaken
基盤研究(C), 2014年04月01日, 2017年03月31日, 26370236, 後期萬葉長歌における教養基盤と表現形成の研究, 奥村 和美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 2340000, 1800000, 540000, 本研究は、『萬葉集』の、平城京遷都以降の後期萬葉の長歌、特に大伴家持の長歌を主たる対象とする。
大伴家持の長歌「橘歌」について、類歌と言われてきた聖武天皇御製と比較検討することによって、御製を意図的に敷衍し橘氏を寓意する歌であることを明らかにした。また、中国文学から表現の方法や形式を受容した過程を分析し、初学書『千字文』が利用された一端を明らかにした。さらに、平安期の『萬葉集』長歌の受容実態を、藤原定家の作歌の詳細な分析を通して解明した。, url;kaken
基盤研究(B), 2011年04月01日, 2014年03月31日, 23320137, 古代都城・都市をめぐる環境論, 舘野 和己; 出田 和久; 石崎 研二; 奥村 和美; 宮路 淳子; 高田 将志; 宮崎 良美; 宍戸 香美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 奈良女子大学, 14820000, 11400000, 3420000, 本研究では、日本古代の都城・都市研究を環境という視点を入れることで深化させることを目指した。その結果、周囲の山・川が都城や大宰府などの選地にあたって重要な意味を持ったこと、都城内の清浄や、都城を取り囲む山容の維持が図られたが、いずれも礼に関わるものと位置づけられていたことが明らかになった。また都城の選地にあたっては、周辺の山・川などが風水思想によって解釈されたとの説があるが、そうではないと考えられるに至った。なお資料編と論考編からなる成果報告書を作成した。, url;kaken
基盤研究(C), 2011年, 2013年, 23520222, 後期萬葉長歌の和歌史的研究, 奥村 和美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 2990000, 2300000, 690000, 本研究は、『萬葉集』の第三期・第四期いわゆる平城京遷都[710]以降の後期萬葉の長歌、特に大伴家持の長歌を主たる対象とする。大伴家持の長歌表現について、大伴池主歌と比較しつつ、先行歌人の中でとくに山部赤人に学んだ作品のあることを明らかにした。また、中国文学からその方法や形式を受容していった過程を分析し、唐代小説『遊仙窟』や初学書『千字文』が利用された一端を明らかにした。, url;kaken
特別研究員奨励費, 1998年, 1999年, 98J08786, 萬葉集後期における和歌の主題と表現意匠, 奥村 和美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 京都大学, 1400000, 1400000, kaken
基盤研究(B), 2023年04月01日, 2028年03月31日, 23H00601, 平安期における古代漢文学の質的変容解明にむけた空海作品からのアプローチ, 谷口 孝介; 平舘 英子; 西 一夫; 藤井 雅子; 白井 伊津子; 茂野 智大; 安井 絢子; 奥村 和美; 稀代 麻也子; 岩田 芳子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 筑波大学, 9100000, 7000000, 2100000, kaken