査読あり, 英語, Journal of Asian Rural Studies, Feasibility and Issues of Rural Tourism Based on Inter-industry Cooperation, 櫻井清一; 寺岡伸悟, 2020年01月, 4, 1, 88, 97, 研究論文(学術雑誌)
査読あり, 日本語, 農業経営研究, 日本農業経営学会, 農商工連携事業における原材料契約取引の特性, 櫻井清一; 寺岡伸悟, 2019年07月, 57, 2, 89, 94, 研究論文(学術雑誌), 10.11300/fmsj.57.2_89
査読あり, 日本語, 観光学評論, 流動化する中山間地域と農村観光研究の意義, 寺岡伸悟, 2017年03月, 5, 1, 79, 92, 研究論文(学術雑誌)
査読あり, 日本語, ソシオロジ, 社会学研究会, (資料)参加型アクション・リサーチとしての「集落点検」―「らくらく農法」プロジェクトの事例から―, 寺岡伸悟; 帯谷博明; 水垣源太郎, 2017年02月, 61, 2, 59-74, 74
査読あり, 日本語, 観光学評論, 観光学術学会, 現代観光と情報メディアの親和性に関する理論的考察, 寺岡伸悟, 2014年, 2, 1, 15-27, 27
査読あり, 英語, 5th International ARSA Conference Proceedings., Redesigning Farming Communities for an Aged Society (1): Multidisciplinary Perspectives and Industrial-Academic-Government Cooperation, 寺岡伸悟, 2014年, 1, 167-173
査読あり, 日本語, 社会学評論, マイノリティ組織のエスニシティ-在日光山金氏親族会調査より―, 寺岡伸悟; 小川伸彦, 1993年09月, 176, 131-146
査読あり, 日本語, ソシオロジ, 社会学研究会, パーク社会学と人種・民族研究, 寺岡伸悟, Researches on race and ethnicity become more and more popular in recent years. However, the achievements of R.E. Park, who is one of the most important scholars in this field, are less referred to.
This is partly because critics have taken his researches to be lacking of systematic theory, and partly because they categorized him as "an assimilationist".
In this article, I show his dialectic system of thought, which characterizes his sociology. Then I introduce his research on "immigrant institution", and put it into his general theoretical system. And after critical appraisal and reformuration of his "race relation cycle", I briefly reexamine and summarize his theory and study on race and ethnicty., 1992年02月, 37, 1, 3-20, 20,116, 10.14959/soshioroji.37.1_3
査読無し, 日本語, 奈良女子大学社会学教育, (資料)COVID-19下における観光・旅行、農業・地方創生定期刊行物の関連記 事一覧, 寺岡, 伸悟; 櫻井, 清一, 2022年03月, 4, 10, 39, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
査読無し, 日本語, なら学研究報告, 宝塚澤田家所蔵澤田四郎作史料目録, 磯部,敦; 岩坂,七雄; 樽井,由紀; 寺岡,伸悟; 山上,豊, 2021年06月, 6, 1, 100, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
査読無し, 日本語, 奈良女子大学社会学教育, 経済多角化導入活動にみる農業者の労働の質と生活の質(QOL)の変化―台湾事例調査報告―, 樺島彩波; 寺岡伸悟, 2024年01月, 6, 1, 11, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
査読あり, 日本語, なら学研究報告 (6) 1-100, 奈良女子大学大和・紀伊半島学研究所なら学研究センター, 宝塚澤田家所蔵澤田四郎作史料目録, 2021年年6月, 6
査読無し, 日本語, 奈良女子大学社会学教育, (資料)COVID-19下における観光・旅行、農業・地方創生定期刊行物の関連記 事一覧, 2022年年3月, 4, 10, 39
査読無し, 日本語, 奈良女子大学社会学教育研究論集, 地域観光系授業における「農村」と「連携」の位置つ?け, 寺岡伸悟, 2018年03月, 2, 1-11
査読無し, 日本語, 奈良女子大学文学部教育研究年報, 特集なら学 はじめに, 寺岡伸悟, なら学プロジェクトによる「なら学特集」の企画・監修(上記「はじめに」の他論文2本), 2017年12月, 14
査読無し, 日本語, 農業と経済, 昭和堂, 産官学民連携から生み出される繋がり―奈良県吉野郡下市町での事例?, 寺岡伸悟, 2016年05月, 82, 5, 48-53, 53
査読無し, 日本語, 月刊大和路ならら, 奈良と柿をめぐる話, 寺岡伸悟, 2016年03月
査読無し, 日本語, 奈良女子大学文学部研究教育年報, 特集なら学?奈良・大和の研究者・研究史?(特集はじめに), 寺岡伸悟, 2016年03月, 12, 9-10
査読無し, 日本語, 地理, 古今書院, <ゆるキャラ>と地域PR, 寺岡伸悟, 2015年06月, 60, 6, 4-11, 11,図巻頭3
査読無し, 日本語, ソシオロジ, 社会学研究会, 柿の里の地域づくりにかかわって, 寺岡伸悟, 2014年06月, 59, 1, 91-97, 97
査読無し, 日本語, 中京大学現代社会学部紀要, 奄美大島の唄文化と文化メディエーター, 寺岡伸悟; 加藤晴明, 2014年, 7, 2, 93-126
査読無し, 日本語, 福祉介護テクノプラス, 日本工業出版, 高齢者の営農を支える『らくらく農法』の開発, 寺岡伸悟; 笹岡元信; 藤原素子; 濱崎貞弘, 2014年, 7, 6, 20-23, 23
査読無し, 日本語, 地方自治職員研修, 公職研, 農商工の連携と地域のつながり, 寺岡伸悟, 2013年06月, 46, 648, 31-33, 33
査読無し, 日本語, 中京大学現代社会学部紀要, 中京大学現代社会学部, 奄美のうた文化と文化変容論・序説―地域メディア論と文化メディア学的視座―, 寺岡伸悟; 加藤晴明, 2012年11月, 6, 1, 19?76, 76
査読無し, 日本語, 中京大学現代社会学部紀要, 中京大学現代社会学部, 奄美における地域メディア研究のための予備考察―文化・メディア・ローカルアイデンティティ―, 寺岡伸悟; 加藤晴明, 2012年11月, 6, 1, 77-110, 110
査読無し, 日本語, 中京大学現代社会学部紀要, 中京大学現代社会学部, メディアとパトリの島・奄美―地域からの情報発信とその文化的苗床との連鎖を焦点にして―, 寺岡伸悟; 加藤晴明, 2010年12月, 4, 1, 81-139, 139
査読無し, 日本語, 奈良女子大学文学部教育研究年報, 『村と人間』にみる生活考現学, 寺岡伸悟, 2009年12月, 6, 65-72
査読無し, 日本語, フォーラム現代社会学, 関西社会学会, 環境とメディア:2つの位相 ─ 食と農をめぐる経験から ─, 寺岡伸悟, 近年の<食>をめぐる関心は、流通のあり方や生産地である農山漁村に人々の眼差しを向けさせている。その結果、農山村はこれまでの「過疎地」といったイメージに加え、その環境について-食の安全性などとともに-語られることが増えた。これまでの日本の農業は生産力中心主義(「農業の工業化」)のうえで展開してきたとされる。近年、その反省、価値観の転換が、環境意識の高まりと結びつき、産地のありようを積極的に呈示する農業への変化を促したとされる。本稿では、ある果樹の大産地の歴史を、村の人々が経た経験に着目しつつ振りかえり、上記のように通常解釈される過程をあらためて再考しようとする。こうした変化を本稿では、消費主義や情報化が深化していくなかで、農産物が生来的なローカルコンテクストから引き離され、一種のメディア化する過程、または情報的環境とでもいうべきあらたな意味空間が生まれる過程として捉えてみたい。事例紹介に続いて、情報社会論の知見から「メディア」概念について再考したあと、現代社会において、<環境>がふたつの次元-一一つは、コンテクスト型メディアとしての環境、いま一つは、そこにおいて選択される価値の高いコンテンツとしての環境-で大きな存在感をもっていることを指摘する。, 2009年05月, 8, 76-88, 84, 10.20791/ksr.8.0_76
査読無し, 日本語, 奈良女子大学大学院人間文化研究科年報, 地域産業振興における文化資源調査の意義―奈良県のカキ紅葉を事例に―, 寺岡伸悟, 2009年03月, 24, 201-212
査読無し, 日本語, 奈良女子大学文学部研究教育年報, 伝統果樹振興による地域づくり―奈良県御所柿調査中間報告―, 寺岡伸悟; 小川伸彦ほか, 2009年03月, 5
査読無し, 日本語, 奈良女子大学文学部研究教育年報, 地域振興に関する一考察―表象への視点―, 寺岡伸悟, 2008年03月, 4, 105-116
査読無し, 日本語, 情報美学研究, 情報環境論におけるメディア・フレーム概念と現実構成―ローカルなものメディア「陀羅尼助」のグローバルな流通―, 寺岡伸悟, 寺岡2003の増補改訂稿, 2008年, 2
査読無し, 日本語, 奈良女子大学文学部『研究教育年報』, なら学プロジェクトの歩み, 寺岡伸悟; 松本博之, 2007年03月, 3
査読無し, 日本語, ストレスの社会的・文化的規定性とそれへの適応過程に関する研究(文部科学省科研成果報告書 研究代表者 田口宏昭), 身体的・知的障害と家族ストレス, 寺岡伸悟; 身体的; 知的障害と家族ストレス, 2007年03月, pp.18-71
査読無し, 日本語, ストレスの社会的・文化的規定性とそれへの適応過程に関する研究(文部科学省科研成果報告書 研究代表者 田口宏昭), 産地形成と後継者の不安と対処―「村の物語」の視点―, 寺岡伸悟, 2007年03月, pp.73-90.
査読無し, 日本語, 情報環境論の視座とその適用可能性に関する実証的研究―「農山村」を中心として, 寺岡伸悟, 博士学位論文(京都大学), 2006年11月
査読無し, 日本語, 『マス・コミュニケーション研究』日本マス・コミュニケーション学会, 日本マス・コミュニケーション学会, メディアとしてのカメラ―技術革新と表現文化のゆくえ, 寺岡伸悟, 学会大会ワークショップ報告, 2006年08月, 69, 69, 137-138, 138, 10.24460/mscom.69.0_137
査読無し, 日本語, 現代社会におけるシカゴ学派社会学の応用可能性(文部省科研成果報告書 研究代表者 中野正大), シカゴ学派のコミュニティ研究, 寺岡伸悟, 2006年03月, 191-204
査読無し, 日本語, 『なら学』(奈良女子大学文学部なら学プロジェクト), 吉野イメージの背景, 寺岡伸悟, 2006年03月, 65-71
査読無し, 日本語, 『ソシオロジ』社会学研究会, 書評に応えて(『地域表象過程と人間』), 寺岡伸悟, 2005年10月, 50, 2, 158-161
査読無し, 日本語, 同窓会組織を通した女性の世代間ネットワーク構築のための実践的研究(文部省科研費成果報告書、研究代表者 塩原勉), 同窓会的結合と地域性, 寺岡伸悟, 2005年03月, 37-48
査読無し, 日本語, 『甲南女子大学研究紀要・人間科学部編』, 都市消費者の志向性把握のために―探索的テキスト型データ解析の適用可能性―, 寺岡伸悟; 川端亮, 2004年, 40
査読無し, 日本語, 情報美学研究, 街・うわさ・友達―ケータイ・ネットワークの電子考現学―, 寺岡伸悟, 2004年, 1
査読無し, 日本語, 『甲南女子大学研究紀要・文化編』, 甲南女子大学, 聞こえるものとしての社会関係, 寺岡伸悟; 原田隆司, 2002年, 28, 51-66, 66
査読無し, 日本語, 甲南女子大学研究紀要』, 甲南女子大学, 押すという従属-便利さの経験社会学-, 寺岡伸悟; 原田隆司, 2001年03月, 37, 43-70, 70
査読無し, 日本語, 『甲南女子大学人間科学年報』, 甲南女子大学人間科学研究会, 地域性再考-地域情報化の観点から-, 寺岡伸悟, 2001年, 26, 21-31, 31
査読無し, 日本語, 『甲南女子大学人間科学年報』, 甲南女子大学人間科学研究会, 幻の鉄道が走った村―地域アイデンティティの形成過程に関する中間考察―, 寺岡伸悟, 2000年03月, 25, 65-76, 76
査読無し, 日本語, 『甲南女子大学研究紀要』, 甲南女子大学, 透明な部屋-居心地の経験社会学-, 寺岡伸悟; 原田隆司, 2000年03月, 36, 93-129, 129
査読無し, 日本語, 『甲南女子大学人間科学年報』, ある地域インターネットの成立―ネットワークと「地域社会」への一考察―, 寺岡伸悟, 1999年03月, 24, 23-36
査読無し, 日本語, 『甲南女子大学研究紀要, 甲南女子大学, 腕時計の視線-経験社会学の試み-, 寺岡伸悟; 原田隆司, 1999年02月, 35, 77-109, 109
査読無し, 日本語, 『文学部論叢』熊本大学文学会, 民俗学における『ふるさと』概念の位相, 寺岡伸悟, 1996年02月, 52, 93-107
査読無し, 日本語, 奈良女子大学『社会学論集』, 在日社会から「故郷」済州島への寄贈-エスニック・マイノリティの地縁結合-, 寺岡伸悟; 小川伸彦, 1995年02月, 2, 77-97
査読無し, 日本語, 京都工芸繊維大学工芸学部研究報告『人文』, 初期シカゴ社会学の調査方法論(上・中・下), 寺岡伸悟; 中野正大, 1993,1994,1995年にわたって掲載, 1993年02月, 42,43,44, 第42号;1-26頁,第43号;17-47頁,第44号;1-
日本語, Eunarasia Q = ゆーろ・ならじあ・きゅー, 奈良県立大学ユーラシア研究センター事務局, 近世奈良を語る会 近世の奈良を見つめ直す。 (百花繚乱の情報を編む。), 岡本 彰夫; 山上 豊; 岩坂 七雄; 寺岡 伸悟, 2017年03月, 7, 34, 37
査読無し, その他, 奈良女子大学学術情報センター(リポジトリ), <資料>農村観光事業者のコロナ禍への対応 :「じゃらん net」登録情報をもとにして, 寺岡, 伸悟; 樺島, 彩波, 2023年03月
日本語, 中京大学現代社会学部紀要, 加藤晴明先生とのフィールドワーク, 寺岡伸悟, 2023年03月, 16, 2, 5, 12, 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
査読無し, 日本語, なら学研究報告, 【資料紹介】『前登志夫著作略年譜』(前登志夫自筆書き入れ), 磯部, 敦; 寺岡, 伸悟, 2022年11月, 9, 1, 10, 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
査読無し, その他, 月刊大和路ならら, 三奇楼 吉野町のコワーキングスペース, 寺岡伸悟, 2022年10月, 2022年, 10月, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
その他, 月刊大和路ならら, 『続・大学的奈良ガイド』刊行によせて, 寺岡伸悟; 小川伸彦, 2022年06月, 2022年, 6月号, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
その他, 奈良新聞, 新たな知の交流 奈良女子大学の「なら学」現代の課題に関わる, 寺岡伸悟, 2022年05月06日, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
査読無し, その他, 月刊大和路ならら, 奈良のコワーキングスペース 新たな奈良ライフの入口, 寺岡伸悟, 2022年04月, 2022年, 4月, 28, 29, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
査読無し, 日本語, 南都経済月報, 地域づくりとコーディネーター~奈良型エクステンションという試み, 寺岡伸悟, 2023年10月, 8, 15, 記事・総説・解説・論説等(その他)
コミュニティを変えるアクション・リサーチ, ミネルヴァ書房, 日本語
近世の奈良を見つめ直す, 京阪奈情報教育出版, 日本語, その他, 4878068213
十津川村史(地理・自然篇), 十津川村教育委員会, 日本語, 一般書
Understanding tourism mobilities in Japan, Routledge, Hideki Endo; Tim Edensor; Shingo Teraoka; Koji Kanda; Richard Sharpley; Hiroshi Sudo; Makoto Yamaguchi; Jonas Larsen, Mobility turn in rural districts in Japan: from "Kanko(tourism)" to "Kankei(relationships)", 2020年10月, その他, その他
奈良県南部におけるコミュニティ開発の拠点形成と人材蓄積過程に関する研究, 奈良女子大学・奈良県・共同研究, 2020年03月, その他, その他, 人口減少が進む奈良県南部におけるコミュニティ開発の拠点形成と人材蓄積過程及びその課題を明らかにするためのヒアリング調査及び質問紙調査。
現代観光学ーツーリズムから「いま」がみえるー, 新曜社, 寺岡伸悟, 分担, 2019年01月, 日本語, 査読無し, その他
タクシー・ダンスホール, ハーベスト社, 奥田 道大; 吉原 直樹; 桑原 司; 石沢 真貴; 寺岡 伸悟; 高橋 早苗; 奥田 憲昭; 和泉 浩, ポール・クレッシー, 分担, 2017年10月, 日本語, 査読無し, その他
奄美文化の近現代史―生成・発展の地域メディア学―, 南方新社, 寺岡伸悟; 加藤晴明, 分担, 2017年03月, 3-280, 日本語, 査読無し, その他
モバイル・ライブズ―「移動」が社会を変える―, ミネルヴァ書房, 監訳者 遠藤英樹, アンソニー・エリオット; ジョン・アーリ, 分担, 2016年11月, 61-87, 日本語, 査読無し, その他
質的調査の方法―都市・文化・メディアの感じ方―(第二版), 法律文化社, 寺岡伸悟; 工藤保則; 宮垣元, 編集, 2016年, 日本語, 査読無し, その他
空間とメディア, ナカニシヤ出版, 寺岡伸悟, 分担, 2015年06月, 日本語, 査読無し, その他
観光メディア論, ナカニシヤ出版, 遠藤英樹; 寺岡伸悟; 堀野正人, 編集, 2014年05月, 日本語, 査読無し, その他
観光学ガイドブック, ナカニシヤ出版, 橋本和也他共編著, 分担, 2014年04月, 日本語, 査読無し, その他
メディア文化論, ナカニシヤ出版, TERAOKA Shingo, 分担, 2013年03月, 215-230, 日本語, 査読無し, その他
食と農のコミュニティ論, 創元社, TERAOKA Shingo, 分担, 2013年01月, 76-89, 日本語, 査読無し, その他
ザ・ツーリスト―高度近代社会の構造分析―, 学文社, 安村克己監訳, ディーン・マキァーネル, 分担, 2012年08月, 日本語, 査読無し, その他
よくわかる観光社会学, ミネルヴァ書房, 寺岡伸悟; 遠藤英樹; 安村克己; 堀野正人, 編集, 2011年04月, 日本語, 査読無し, その他
文化社会学入門―テーマとツール―, ミネルヴァ書房, 井上俊ほか, 分担, 2010年10月, 日本語, 査読無し, その他
社会学事典, 丸善株式会社, 分担, 2010年06月, 2, 日本語, 査読無し, その他
質的調査の方法―都市・文化・メディアの感じ方―, 法律文化社, 寺岡伸悟; 工藤保則ほか, 編集, 2010年04月, 日本語, 査読無し, その他
大学的奈良ガイド―こだわりの歩き方―, 昭和堂, 寺岡伸悟; 小川伸彦ほ, 編集, 2009年04月, 日本語, 査読無し, その他
都市的世界, 世界思想社, 分担, 2008年, 日本語, 査読無し, その他
観光と文化―旅の民族誌―, 学文社, 寺岡伸悟; 安村克己ほか, 分担, 2007年05月, pp.7-51, 日本語, 査読無し, その他
現代文化の社会学・入門, ミネルヴァ書房, 小川伸彦, 分担, 2007年04月, pp.175-192, 日本語, 査読無し, その他
感情とフィールドワーク, 世界思想社, 寺岡伸悟; 鎌田大資, 分担, 2006年12月, 総240頁, 日本語, 査読無し, その他
観光社会文化論講義, くんぷる社, 寺岡伸悟; 安村克己, 編集, 2006年03月, pp.49-60., 日本語, 査読無し, その他
シカゴ学派の社会学, 世界思想社, 寺岡伸悟, 分担, 2003年11月, 122-126,153-160,340-351, 日本語, 査読無し, その他
地域表象過程と人間 ―地域社会の現在と新しい視座―, 行路社, 寺岡伸悟, 2003年03月, 日本語, 査読無し, その他
ものと人の社会学, 世界思想社, 寺岡伸悟; 原田隆司, 分担, 2003年03月, 日本語, 査読無し, その他
健康論の誘惑, 文化書房博文社, 寺岡伸悟; 野村一夫ほか, 分担, 2000年07月, 3-26, 日本語, 査読無し, その他
日之影町史 第9巻 民俗, 日之影町, 寺岡伸悟; 平田順治, 分担, 2000年03月, 担当分合計198ページ, 日本語, 査読無し, その他
シカゴ社会学の研究-初期モノグラフを読む―, 恒星社厚生閣, 寺岡伸悟; 宝月誠他, 分担, 1997年11月, 日本語, 査読無し, その他
人種主義-その批判的考察-, 名古屋大学出版会, 寺岡伸悟; 筒井清忠ほか, 分担, 1997年08月, 総232頁, 日本語, 査読無し, その他
静岡県のイメージ, 静岡新聞社, 寺岡伸悟; 中野正大他, 分担, 1995年09月, 165-217, 日本語, 査読無し, その他
宗教ネットワーク―民俗宗教、新宗教、華僑、在日コリアン, 行路社, 寺岡伸悟; 塩原勉他, 分担, 1995年, 279-295, 日本語, 査読無し, その他
十津川村史地理自然篇, 十津川村教育委員会, 寺岡伸悟; 西村雄一郎, 地理編編集責任者, 2021年03月, その他, その他
続・大学的奈良ガイド : 新しい見どころ60編, 昭和堂, 奈良女子大学文学部; 奈良女子大学文学部なら学プロジェクト; 舘野, 和己, 2022年04月, 4, viii, 251, 7p, 日本語, その他, 9784812221150
近世の奈良を見つめ直す。 (奈良県立大学ユーラシア研究センター学術叢書), 京阪奈情報教育出版, 奈良県立大学ユーラシア研究センター, おわりに(座談会), 2022年03月31日, 265, その他, その他, 4878068213
質的調査の方法 : 都市・文化・メディアの感じ方(第三版), 法律文化社, 工藤, 保則; 寺岡, 伸悟; 宮垣, 元, 2022年01月, vi, 180p, 日本語, その他, 9784589041906
よくわかる観光コミュニケーション論, ミネルヴァ書房, 編者)須藤, 廣; 遠藤, 英樹; 高岡, 文章; 松本, 健太郎; 執筆者; 寺岡伸悟ほか, 農村, 2022年03月, x, 228p, 日本語, その他, 9784623091874
フィールドワークの現代思想 : パンデミック以後のフィールドワーカーのために, ナカニシヤ出版, 遠藤, 英樹; 石野, 隆美; 東, 賢太朗; 市野沢, 潤平; 橋本, 和也; 寺岡, 伸悟; 神田, 孝治; 藤巻, 正己; 須藤, 廣; 山本, 理佳; 安田, 慎; 堀野, 正人; 渡部, 瑞希; 松本, 健太郎, 非在のフィールド,不在のフィールド パンデミック下の日常から考える, 2022年04月, xi, 183p, 日本語, その他, 9784779516672
よくわかる地域社会学, ミネルヴァ書房, 山本, 努, 2022年03月, viii, 231p, 日本語, その他, 9784623093533
コミュニティを変えるアクションリサーチ : 参加型調査の実践手法, ミネルヴァ書房, Stoecker,Randy; 帯谷, 博明; 水垣, 源太郎; 寺岡, 伸悟, 2023年01月, 10,333p, 日本語, その他, R. Stoecker,"Research Methods for Community Change 2nd ed."の日本語訳, 9784623094769
質的調査の方法 都市、文化、メディアの感じ方(第2版), トチョウンソリ(出版社)、韓国, ハンミョンホ、イソンファ; パクヒョング, 2022年01月, その他, その他, 『質的調査の方法』(法律文化社)の韓国語翻訳
移動時代のツーリズム : 動きゆく観光学, ナカニシヤ出版, 神田, 孝治, 乗り物, 2023年12月, iv, 217p, 日本語, その他, 9784779517686
寺岡伸悟, 国内, 奈良型エクステンション報告会, 奈良型エクステンションとはなにか, 2024年03月25日, 日本語
櫻井清一; 寺岡伸悟, 国内, 平成30年度日本農業経営学会大会, 農商工連携事業における原材料契約取引の特性, 口頭発表(一般), 2018年09月, 日本語, 日本農業経営学会, 筑波大学, 国内会議
櫻井清一; 寺岡伸悟, 国際, Asian Rural Sociolgy Association 6th International Conference, “Feasibility and Issues of Rural Tourism Based on Inter-industry Cooperation, ポスター発表, 2018年08月, 英語, Asian Rural Sociolgy Association, マカッサル、インドネシア, 国際会議
寺岡伸悟, 国内, 観光学術学会研究集会, 報告に対するコメント(おみやげは越えていく―オーセンティシティ・ローカリティ・コモディティ), シンポジウム・ワークショップパネル(指名), 2018年02月18日, 日本語, 観光学術学会, 奈良女子大学, 国内会議
寺岡伸悟, 国内, 長寿社会を共創する―高齢者機をリードする課題解決拠点を目指して―, 楽で楽しい営農コミュニティづくり(補足:高齢者の営農をささえるらくらく農法の開発を起点とする下市町での地域づくり事業の現状について), 口頭発表(招待・特別), 2017年11月, 日本語, 東京大学高齢社会総合研究機構、高齢社会共創センター, 東京大学, 国内会議
寺岡伸悟; 櫻井清一, 国際, XIV World Congress of Rural Sociology, Agriculture, commercial, and industrial collaboration: potential and challenges, ポスター発表, 2016年08月, 英語
寺岡伸悟; 水垣源太郎; 濱崎貞弘, 国際, ACAP(Fukuoka Active Aging Conference in Asia Pacific 2016), Innovations in Age-friendly Farming, ポスター発表, 2016年03月05日, 2016年03月05日, 2016年03月06日, 英語, Fukuoka JAPAN, 国際会議
寺岡伸悟; 水垣源太郎; 濱崎貞弘, 国内, 平成27年度領域シンポジウム「コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン」, 高齢者の営農を支える『らくらく農法』の開発, ポスター発表, 2016年03月, 日本語, JST(RISTEX), 東京大学安田講堂, 国内会議
寺岡伸悟; 濱崎貞弘; 水垣源太郎; 帯谷博明, 国際, 第5回 アジア農村社会学会議, Redesigning Farming Communities for an Aged Society (1): Multidisciplinary Perspectives and Industrial-Academic-Government Cooperation, 口頭発表(一般), 2014年09月, 英語, アジア農村社会学会, ラオス国立大学(ヴィエンチャン、ラオス), 国際会議
帯谷博明; 水垣源太郎; 寺岡伸悟, 国内, 日本社会学会 68回大会, 中山間地域の営農と集落維持に向けた地域参加型研究の実践と課題, 口頭発表(一般), 2013年10月, 日本語, 日本社会学会, 慶応大学, 国内会議
寺岡伸悟, 観光学術学会 第2回大会, 観光的現象と「メディア」観―「ご当地もの」から考える―, 2013年07月, 日本語, 観光学術学会, 国内会議
櫻井清一; 寺岡伸悟, 世界農村社会学会議, Issues on the Development of Plans for The Agriculture, Commerce and Industry Collaboration Program in JAPAN, 2012年07月, 英語, 世界農村社会学会, ポルトガル, 国際会議
寺岡伸悟, XII World Congress of Rural Sociology, The Meaning of Agricultural Production in an Advanced Consuming Society: The Case of Nara, JAPAN, 2008年07月, 英語, 韓国, 国際会議
寺岡伸悟, 奥大和情報プラットフォーム構築に向けて, 奥大和情報プラットフォーム構築に向けて, 2023年03月28日, その他
基盤研究C, 21K12452, 研究代表者, 農村観光におけるコロナ受難下の意思決定と事業変容の研究
学術指導, その他, 学術的指導を介しての社会調査手法の確立, マツダ㈱
共同研究, 2021年09月, 2022年03月, 研究分担者, 下北山村における「関係人口」の創出・定着要因に関する社会人口調査, 下北山村役場
共同研究, 2021年04月, 2022年03月, 研究分担者, 奈良県南部地域におけるコミュニティ主導の支えあいネットワークの再構築, 高取町社会福祉協議会
基盤研究(C), 2021年, 2024年, 21K12452, 研究代表者, 農村観光におけるコロナ受難下の意思決定と事業変容の研究, 日本学術振興会, 科研費
2019年04月, 2020年03月, 研究分担者, 奈良県南部におけるコミュニティ開発の拠点形成と人材蓄積過程に関する研究, 代表者; 水垣源太郎, 奈良県, 共同研究, 0, 0, 0, 文学部なら学プロジェクトの推進, 競争的資金
2011年10月, 2015年03月, 研究代表者, 高齢者の営農をささえる「らくらく農法」の開発, JST(RISTEX), コミュニティで解決する高齢社会のデザイン, 奈良女子大学, 0, 0, 0, 競争的資金, rm:works
基盤研究(C), 2017年04月, 2022年03月, 17K02107, 持続可能な農村観光のための異業種連携の条件研究, 寺岡 伸悟; 櫻井 清一, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 4290000, 3300000, 990000, 国による農商工連携の認定事業例を中心に、必要に応じて先進的な事例も加えて、観光を含む異業種連携事業を選択し、観光業者と農業者による連携、連携のなかで結果として観光が創発したタイプに分け、それぞれにおける異業種連携の成立の条件、事業化の課題、持続のための地域貢献と利益追求のバランス、さらに観光が有する効果等を、インテンシブなインタビュー等によって明らかにしてきた。
今年度は、前年度までに農商工連携事業認定事例として調査した栃木県の地域企業が沖縄県に事業展開したことに注目し、沖縄県うるま市の事例を訪問調査し、その意義や手法、課題などについて調査した。また琉球大学などにおいて関連の研究者の訪問インタビューを行ない、地域社会という少し広い枠組みから、こうした観光をふくめた異業種連携の潮流やプロセス、さらに沖縄における現状などを聞いた。
また、学会や研究者個別の事例調査によって、各地の事例や状況についても知見を深めた。
こうした結果や共同のディスカッションの成果をもとに前年度に2つの学会で報告した研究成果を整理し、論文化を行い、一つの国内学会誌、1つの国際学会誌にそれぞれ投稿し、両方とも、査読をへて研究論文として掲載された。, kaken
2020年12月, 2021年03月, 研究分担者, 奈良県における小さな拠点および地域運営組織の形成, 研究代表者 水垣源太郎, 奈良県, 共同研究, 奈良女子大学
2020年06月, 2020年11月, 研究分担者, 奈良県過疎地域の集落構造分析と社会地図化, 研究代表者 水垣源太郎, 奈良県, 奈良女子大学
基盤研究(C), 2013年04月01日, 2016年03月31日, 25511016, 奄美における文化の伝承・創生のメディア的展開とアイデンティティ形成に関する研究, 加藤 晴明; 久万田 晋; 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 中京大学, 4290000, 3300000, 990000, (a)〈文化媒介者〉に関する実証面の研究成果として、喜界島・奄美大島の主要な島唄・八月踊りの伝承が、集落ではなく、ミッションをもった文化媒介者=広義の地域メディア事業によって伝承されていることを調査し論考にまとめた。また〈メディア媒介的展開〉にかかわる資料面での成果として、 奄美群島における唄の伝承にかかわる公民館講座の一覧・受講者数の推移・奄美歌謡の年表、そして奄美の文化メディア史を作表した。
(b)理論構築面での研究成果としては、文化媒介者、地域メディアの総過程、表出の螺旋などのキー概念をつくることで、既存の地域メディア理論を超える新しい地域メディア研究のパラダイムを提起した。, url;kaken
基盤研究(C), 2011年04月28日, 2015年03月31日, 23530665, 農商工連携における合意形成とその社会的基盤に関する研究, 寺岡 伸悟; 櫻井 清一, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 5070000, 3900000, 1170000, 農商工連携事業を企画した事業者の多くは、地域振興を意識していることが明らかになった。約90%の事業者が、連携を他者(行政、JA、コーディネーター等)から薦められており、コーディネートの効果が高いことが推察される。連携の動機には<専門的技術・知識><経営安定><地域振興>の3つが存在する。連携の課題や障害には、<市場ニーズの把握><申請手続きの難しさ><生産物の安定供給>が存在する。農商工連携の持続には、業種間相互の理解が不可欠である。, url;kaken
2010年, 2021年04月, 研究代表者, ICTを活用した遠隔コミュニケーションシステムSailを使用することでコミュニティ形成に与える影響の効果検証, 水垣源太郎; 佐藤克成, 株式会社HELTE, 共同研究, 奈良女子大学
2020年07月, 2025年03月, オンラインコミュニケーションサービスの効果に関する研究, 寺岡伸悟; 水垣源太郎; 佐藤克成, 研究協力覚書, 奈良女子大学,東京大学高齢社会研究機構、(一社)未来社会共創センター、布施新町みらいプロジェクト、(株)HELTE
基盤研究(C), 2021年04月, 2025年03月, 21K12452, 研究代表者, 農村観光におけるコロナ受難下の意思決定と事業変容の研究, 寺岡 伸悟; 櫻井 清一, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 3770000, 2900000, 870000, 1、観光研究の進展状況について学会の動向や発刊された著書論文などからフォローした。社会研究において新型コロナ蔓延以前に評価の定着していた社会理論が少なくとも二つある。一つはJ.アーリ、M・シェラーらによって提唱された、流動性を基盤とした社会認識である「モビリティ・パラダイム」である。今一つは、社会を人や物など異種混交のネットワークとして捉えるアクターネットワーク理論である。これらを「地域性」や「距離感」と深い関わりのある農村観光と結びつけた考察を奈良県内の事例調査の結果などをもとにおこない、「旅住(者)」という概念とその戦略性についての考えを試論的に提出した(寺岡2022)。
2、国内で新型コロナが流行し社会問題化し始める2020年から2021年12月までの社会論調の変化を記録し明らかにすることを試みた。具体的には観光系の業界紙と農村・地域系の雑誌記事において「コロナ」「農村」「地域」のワードを含む記事タイトルを抽出し通時的に並べて一覧表を作成し、発表した。この作業によってある程度の、2つの業界でのコロナと観光、農村への捉え方の変化が推察された。
3、コロナ下で困難に直面した農村観光事業者を対象にしたインタビューの内容について共同研究者と議論をし、経済学的な側面と社会学的側面の両方を含むインタビュー項目案を作成した。, kaken;rm:misc
共同研究, 2022年06月, 2023年03月, 研究分担者, 下北山村における 生活行動とソーシャル・サポート・ネットワーク, 奈良女子大学、下北山村
2022年, 2023年03月, 研究分担者, 地域住民のサポート・ネットワーク構築に向けたコミュニティ・リサーチ, 奈良女子大学、高取町社会福祉協議会
基盤研究(C), 2007年, 2009年, 19530444, 自然葬の社会的・文化的意味空間の研究-生の終末と遺骨処理の文化装置をめぐって, 田口 宏昭; 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 熊本大学, 2340000, 1800000, 540000, 相互に関連する以下の三つの研究成果が得られた。
(1)日本の近世において、畿内に広く分布していた両墓制についての先行研究及び実地踏査から、埋墓と詣墓という二種類の墓を持つこの制度が、遺骨と霊魂が日本の伝統のなかで必ずしも一体の「存在」として扱われてこなかった事実に注目し、現代の自然葬に顕著な遺骨崇拝に対する否定的態度という要素がこの伝統のなかに含まれていたことを明らかにした。
(2)そして他方、同様に近世において、火葬、焼骨の投棄(散骨)、無墓地、無墓参供養の4特性を有する無墓制と呼ばれる葬送形式があったことに注目し、現代の自然葬がこの墓制と形式的な類似性を持ち、無墓制が現代の自然葬の原型であることを明らかにした。
(3)散骨の実施現場での参与観察を通して、散骨が無宗教の「宗教的」儀礼として行われていること、すなわち、散骨を支持する人びとが特定の宗教を信じる場合も信じない場合でも、一時的に散骨の場として特定された空間並びに時間が聖化され、散骨の儀礼そのものが自ずと「聖なるもの」として現象してくることを見出した。このような散骨儀礼は、死者の人格自体の聖化を意味するものであり、「墓は心のなかに」という散骨推進団体が掲げるスローガンと響きあうものである。
(4)本研究は当初、散骨の行為について「自然葬をすすめる会」の会員たちが語る際に「自然に帰る」という言説を多用しながら他界表象を描いているという事実に基づき、自然葬が自然界の諸物に宿る精霊への信仰として理解されるアニミズムへ回帰する現象である、という仮説を立てて出発した。この仮説を確かめるために「自然葬をすすめる会」の会員315名を対象にして実施したアンケート調査の結果から明らかとなったのは、散骨という行為を通して、死者の霊魂がそれら諸物に入りこみ精霊として存在し続けるという観念は限定的で、むしろ人びとは死後の霊魂を信じないか、あるいは霊魂の存続に対して確信を持たない傾向を示すことが明らかとなり、仮説は否定された。, kaken
基盤研究(C), 2003年, 2006年, 15530332, ストレスの社会・文化的規定性とそれへの適応過程に関する研究, 田口 宏昭; 八木 秀夫; 池田 光穂; 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 熊本大学, 3400000, 3400000, ここ数十年の間に、多くの研究者がストレスに関心を持つようになった。私たちもまた過去四年間、社会科学の視点からストレスの研究を進め、二種類の事実の水準に焦点を合わせて取り組んできた。一つは個人の水準のストレスであり、もう一つは家族、地域社会、その他の型の社会集団である。
様々な個人や社会集団はある環境の下で、ストレスの状態にあるかもしれない。他方でそれら個人や社会システムに意味を付与し、ストレスを緩和するかもしれないのである。われわれは今次の研究の出発点において、ストレスがストレッサーの圧力に直接影響を受けるのみならず、社会や文化によっても影響を受ける可能性があることを予想した。さらにわれわれの予想によれば、経験されるストレスの強さが、行為主体側の意味付与や社会関係により、異なる可能性がありそうであった。
研究の結果分析から明らかになってきたことは、以下のようなことである。(a)個人を分析単位とした場合、個人が受ける当該ストレスの強さや持続性は、家族や地域社会等における社会的相互作用次第である。(b)ストレスへの対処能力は経験的学習を通して獲得された彼(彼女)個人の判断枠組みと意味づけに規定され、あるいは危機的状況に直面する経験を通して創生される。(c)家族内や地域社会内での適切なコミュニケーションへの参加は、ストレスを軽減する機能を持つ。(d)ストレスを軽減するためには停止したシステムの機能を代替する近似システムを臨時的に創生することが重要である。
システム論的視点からストレスを捉える場合、重要なことは、ストレスを実体化しないことである。この見地に立って、危機に臨機応変に対応可能な身体化された経験知と、社会的に伝承され、文化として共有された意味づけに規定された各単位システムの弾力性が、ストレスによって失われた単位システムの均衡を回復する根本的な資源となる。, kaken
基盤研究(B), 2003年, 2004年, 15330116, 同窓会組織を通した女性のネットワーク構築の実践的研究, 塩原 勉; 井上 俊; 森 雄繁; 原田 隆司; 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 甲南女子大学, 4300000, 4300000, 研究実績を以下の構成で報告している。1部では同窓会を社会的ネットワークと組織という観点から考究する。1章において社会的ネットワークという概念の戦後日本社会における変遷を考察する。結論としてネットワークを閉鎖性・開放性と同質性・異質性の軸を使って4つに類型化して、そのなかでの同窓会の位置づけとともに、それぞれの類型の意義を考えている。2章では同窓会は多くの同窓生が集まった集団である。そしてその同窓会は役員や委員会を設置して組織としての体制が整備されているにもかかわらず、同窓会を組織として運営していくという意識が乏しい。同窓会が今後発展していくために組織としてどうあるべきかを指摘して、その対策を提言している。
2部では質問紙調査とインタビュー調査から同窓会員の意識を分析する。3章で本研究の主な対象となった甲南女子大学の同窓会である清友会のあゆみを見る。さらに質問紙調査の対象者のサンプル構成を示す。4章では質問紙調査データから世代間、学園所属の相違が同窓生におよぼしている意識を分析している。世代別にみると、年齢があがるにつれて、同窓会の活動に対して積極的に参加していること、学園所属別にみると、大学・短大のみの同窓会員が多くなっているという同窓会の現状と、実際に同窓会が組織的に行っている活動の中身との間に、根本的なくい違いがある点を指摘した。
5章において質問紙調査データと同窓会支部へのインタビューにより同窓生の地域的結合を考える。全国に広く散らばって住む卒業生たちを同窓会ネットワークに動員するためには、より決め細やかでダイナミックな組織・ネットワーク形成が求められていることを明らかにした。
最後に6章において本研究の調査担当者3人が1部、2部の報告を集約するとともに、その報告のなかに盛り込めなかった知見を鼎談により明らかにした。, kaken
基盤研究(C), 2001年, 2002年, 13610255, 「情報コミュニティ」形成プロセスの研究:都市と山村をネットワークで結ぶ, 原田 隆司; 橋本 満; 佐伯 勇; 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 甲南女子大学, 3500000, 3500000, 神戸市東灘区と奈良県吉野地区においてweb情報認知について実験を行なった結果、都市と農村の地域特性と「情報コミュニティ」の関係性について、次のことが明らかになった。
1.神戸市東灘区の岡本地区において、携帯電話と独自のサーバシステムを利用して情報ネットワークを立ち上げ、学生による地域情報のコミュニケーション実験を行なった。その結果、参加者の地域に関する認知度は高まり、最も関心を集めた情報は、具体性のある、つまり直接的に好奇心に訴えることのできる情報であった。このことは、人間関係やネットワークが構築された上での情報伝達の有効性を示すものであり、新たに情報メディアが導入されたからといって、既存の地域のエリアを越えたバーチャルな「情報コミュニティ」が形成されることはないことを示している。
2.奈良県吉野地区に関するwebを神戸市東灘区で構築して継続的に運営した結果、地域外の第三者が発信していることが、客観性と信頼性を与えることが明らかになった。このことは、地域インターネットを、当該地域と交流のある別の地域で立ち上げて、地域情報の発信を行なうことが有効であることを示している。
3.地域間の情報ネツトワークの根本を形成する時間システムが地域社会の形成に及ぼした影響に関する論文を英訳し、海外の雑誌へ投稿する準備を進めている。
新しい情報システムによる情報発信であっても既存の人間関係が前提であること、そして、都市と農村といったように地域特性の異なる場所から発信された情報が、結果として客観性と信頼性において高く評価されるという今回の研究成果は、「情報コミュニティ」とは、システムを構築して情報の交換や共有をするだけで形成されるというよりは、既存のネットワークや集団を前提として成立するものであり、互いに異なった特性をもつ地域や集団の間で構築されれば、その実効性が高まることを示唆するものである。, kaken
奨励研究(A), 2000年, 2001年, 12710119, 中山間地域におけるネットワーキングと生活戦略に関する実証的研究, 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 甲南女子大学, 2000000, 2000000, 本年度は、中山間地域の人々が自らの地域をどのように活性化させようとするか、その実践をフィールドワークと、一次資料から見る言説などで分析を試みた。
まず8月のサマートンネルハイクというイベントでは、村人が既存の資源であるトンネル跡を開放する、という方法で、村外から広くイベント参加者を集める事に成功していた。その際、鉄道跡ということで、鉄道ファンの情報ネットワーク、映画撮影地ということで映画ファンの情報ネットワークを利用し、多様な人を集めていた。
これは一つのモノ(この場合はトンネル跡)であっても、それに多重的意味を与えることによって、豊かな魅力となるということであり、一つの優れた活性化戦略といえる。またこれを村外生活者の視点から明らかにするため、村人の葉書上の言説を検討したところ、ムラは「自己」と「対象(自然等)」という2つのポイントから語られており、その2つが交錯する「体験・交流」は、最も魅力的なものとして語られていた。このように、意味と情報ネットワークに着目した中山間地域活性化戦略は非常に有効であろうと考えられる。, kaken
基盤研究(B), 1999年, 2001年, 11470501, 病気と健康の日常的概念に関する実証的研究, 池田 光穂; 佐藤 純一; 佐藤 哲彦; 田口 宏昭; 野村 一夫; 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 熊本大学, 5900000, 5900000, 1.研究の概観
【研究の目的・目標】
本研究は、病気ならびに健康という日常的経験を社会研究の構築主義の理論的枠組みから解明し、医療現場が抱える問題に対処可能なコミュニケーション理論の確立に寄与するために目論まれた。具体的には、患者ならびに健常者の病気と健康の概念は、彼らの日常生活の中での実践や情報交換と、さまざまな医療専門職集団との接触や学習過程を通して、経験的に構築されてゆく過程を文献ならびに実地調査を通して明らかにする。
【研究経過】
2つの作業仮説をもって研究計画を実行した。仮説I:病気と健康の日常的概念は、人びとのライフコースの中で社会的・文化的に構築される。仮説II:病気と健康の日常的概念概念は、個々人の身体経験の諸相と外部からの認知的学習過程という2つの構築過程が認められる。[方法]人間の認知に関する発達心理学や児童の社会化に関する社会学の諸研究を渉猟し、個人の体験が社会経験として共有される過程やそれを可能にする社会的条件についての事実に関する資料を収集し、それらを分析した。次に我々が経験するライフヒストリー事例の中に、これらの日常的概念を採集し、社会分析をおこなった。
【研究結果】
[結果I]病気と健康についての日常的概念は、公的教育ならびにマスメディア媒体を通して影響力を受けるものの、それらの効果は一過性のものであり、身体を機軸にした慣習行為から形成される日常的概念は、比較的長期にわたって社会的・文化的に構築される。
[結果II]システム拘束性の強い学校教育制度が崩壊した現在では、健康に関する社会の中心的な規範が後退している。病気と健康の日常的概念の社会的構築は、社会の中の局所的集団(家族や職場)の中でおこなわれる。マスメディア受容様式の個人化の中で、病気と健康の日常的概念の社会的構築の様式は、おなじ社会のなかでも多様化の度合いを深めつつある。非専門職の普通の人々だけでなく医療専門職においても専門分化が進み、健康の全体性(health as wholeness)を提示できない情況が生起するに至った。, kaken
基盤研究(B), 1998年, 2000年, 10410045, シカゴ学派の総合的研究, 中野 正大; 寺岡 伸吾; 鎌田 大資; 宝月 誠; 高山 龍太郎; 金子 雅彦; 藤澤 三佳, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 京都工芸繊維大学, 12500000, 12500000, 「シカゴ学派の総合的研究」は、米国において専門科学としての社会学の成立・発展に中心的な役割を果たしたシカゴ学派社会学の諸成果に対する多角的な検討を通して、現代社会の諸問題を分析するための有効な社会学的土台を構築することを目的とした。この目的を実現するために、トマス、ミード、パーク、バージェスといった研究者たちの理論的業績の検討だけでなく、理論と経験的研究とが密接に関連している「シカゴモノグラフ」を直接的に検討し、理論と調査の架橋という作業を行った。まず、キャバン『自殺』やショウ『ジャック・ローラー』、トマス=ズナニエツキ『ポーランド農民』などのモノグラフを解読した。そして、こうして得られた知見を踏まえて、より総合的にシカゴ学派を理解するために「リンドスミスの理論構成」や「シカゴ学派集合行動論の系譜」、「ヒューズとその周辺」といった主題について検討したり、シカゴ学派と外部世界との関連を理解するために、「シカゴ学派とパーソンズ」、「シカゴ学派と日本社会学」といった主題について議論したりした。また、「量的調査」も含めたシカゴ学派社会学の社会調査方法論についても討議を行った。このような討議を重ねると同時に、平成10年と11年には、研究代表者中野正大と主要な研究分担者数名がシカゴ大学社会学部を訪問し、アボット教授(Andrew Abbott)をはじめ、同大学社会学部スタッフ数名にインタビューを行い、シカゴ学派の人的・知的系譜に関する貴重な助言や情報を得た。こうして、シカゴ学派を「総合的」に検討することによって、質的調査に偏った社会学であるという従来のイメージではとらえられない特徴が明らかになったと考える。
平成12年には、第51回関西社会学会のシンポジウム「シカゴ学派の伝統」において、研究代表者中野正大が司会を務め、研究分担者2名が研究成果を報告した。一方、文献収集についても精力的に行い、日本で入手可能なシカゴ学派に関する文献を3年間で200冊ほど購入し、他の研究機関の研究者の利用も考慮して京都工芸繊維大学に寄付した。購入不可能な文献に関しては、日本各地の大学図書館や社会学研究室を訪問して複写した。そして最終年度には、こうして入手した文献情報を整理し、主に初期シカゴ学派に関する文献一覧を作成した。, kaken
基盤研究(B), 1997年, 1999年, 09410061, 高齢社会における地域活性化の研究, 塩原 勉; 寺岡 伸悟; 原田 隆司; 芦田 徹郎, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 甲南女子大学, 3700000, 3700000, 構造的な経済不況と急激な少子化・高齢化に悩む農山漁村および小都市にとって、生活の場としてのコミュニティを再生するための地域活性化政策の形成は焦眉の急務である。ことに地方分権化が日程にのぼってきた今日、それぞれの地域社会がどのようなコミュニティ・アイデンティティを創出し保持しようとしているのか、その実態を明らかにすることが求められている。
いくつかの事例を調査した結果、以下の2事例に絞って報告し、併せて地域間移動に関する意識調査について報告する。
(1)一漁業都市を事例に、伝統的地域文化の再評価と活用が地域アイデンティティの確認と地域モラールの高揚、集客の経済効果をもたらすこと、そしてそれを通じての高齢者層の社会活動の活性化を解明した。
(2)一山村を事例に、戦後の国土開発、地域政策のなかでの「情報化」の意義を検討し、高齢化対策の切り札のひとつとされる、マルチメディアを用いた地域情報化施策の具体的な問題点を明らかにした。
(3)30歳代の人々の意識を分析して、10代から20代の地域間移動の現実と、生活設計の不安定さを明らかにし、これからの地域社会というものが、多様な人々の出入りする流動性を帯びるということを展望した。, kaken
基盤研究(B), 1997年, 1999年, 09410015, 高度メディア社会における社会倫理の実証的研究, 大杉 佳弘; 船木 亨; 城 達也; 寺岡 伸悟; 池田 光穂; 大杉 佳弘, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 熊本大学, 5900000, 5900000, 本研究は、ネットワーク上における公共性概念の批判的検討、高度メディア化が現代の主体形成に関わる具体的様相、高度メディア化が要求する倫理的構成的諸規範の解明を目的とする。3年目の本年度は、一昨年度から立上げておいたサーバ更にモバイルコンピューティングを活用して調査を行いつつ意見交換をし、研究会を重ねた。そして、それぞれの視角から高度メディアをどのように把握できるかを探究して3年間の報告書に纏めた。
大杉は、コミュニケーションと情報処理におけるメディア体制の変動が認識的規範とどう関わるかを明らかにするべく、今年度は音声や<かかれたもの>等との関係を含めた全体的メディア体制における電子メディアのあり方を考察している。池田は、マクルーハン理論の受容と衰退、更にその後の再評価を整理して、高度メディア社会が人間社会の倫理規範を浸食しているという議論とそれに対抗する議論の系譜関係を明らかにしようとしている。寺岡は、地方の地域社会に情報化が齎したもの、および齎そうとするものは何かを、村の現場から記述しているが、今年度は国の最新の地域情報化戦略が実施されようとする経緯・過程に即して見ようとしている。城は、ドイツにおける高度メディア社会に関する議論の検討を通して高度メディア社会を考察して来たが、今年度は2000年問題を例に、現代のコンピュータ社会とリスクの問題についてのドイツでの議論を紹介、整理している。
我々は、漠然と多様な問題が指摘されている状況に対して、どこに真の問題があるかを、一方で事柄の基礎的な事象とそれらについて諸言説に立ち戻って、他方情報化の現場での調査に基づきつつ、明らかにしようとしたのであるが、3年間の研究によって問題を解きほぐすためのいくつかの論点を得た。, kaken
国際学術研究, 1995年, 1997年, 07044035, 在日コリアンの社会的ネットワークと文化動態に関する比較社会学的研究, 飯田 剛史; ゆー ちゅ仁; 李 文雄; 対馬 路人; 孝本 貢; 西山 茂; ゆー ちょ仁; 金 應烈; 玄 容駿; 寺岡 伸悟; 小川 伸彦; 田島 忠篤, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 富山大学, 9900000, 9900000, 1.日韓研究者の共同調査成果。
済州島では高内里、新興里、梨湖洞、威徳里、杏源里を調査地とし、日本では主に東京都荒川区、大阪市生野区で調査を実施した。その結果、次の点が明らかになった。
(1)戦前から済州島各地域は、血縁と同郷縁を通して、日本に多くの出稼ぎ者、移住者を送り出しており、戦後もこのネットワークを通して人の流れが続いた。(2)日韓国交成立後、1970-80年代にかけて、在日出身者から同郷会を通して故郷に多額の寄贈、援助がなされ、これは各里の社会基盤整備に重要な役割を果たした。(3)同郷会は、90年代始めから、2世を中心とする相互の親睦に重点をおくものに変化した。(4)70-80年代に成立した、済州島の各里と在日同郷団体の間にあった「一つの生活世界」のイメージと社会的ネットワークは、90年代以降、解体、分化の方向にある。
2.個別的な研究成果。
(1)東京都の高内里出身者の固有産業である鞄製造業の形成史とネットワークを解明した。(2)葬儀、墓参、建墓行為の調査を通して、生活意識、民族意識の変化を歴史条件との関連で解明した。(3)海女の出稼ぎについて生活史調査がなされた。
3.比較対象として韓国のソウル、釜山、および米国における済州島山身者団体の調査を行った。(1)ソウル、釜山では、大阪・東京と同じく里単位での同郷縁が人的移動および生活形成に重要な機能を果たしていた。(2)しかし米国では、道レベルのみで協会はあるものの、移動、生活形成においては二義的な役割しか果していない。
4.現在、提出された諸論文の共同報告書公刊のための編集作業に当たっている。, kaken
奨励研究(A), 1996年, 1996年, 08710137, 在日コリアン社会における民族ネットワークに関する実証的研究, 寺岡 伸悟, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 熊本大学, 900000, 900000, 在日コリアンの生活文化における民俗的側面の基礎資料収集のため関西地方に在住する一親族組織を対照に、インテンシブなインタビューと観察調査を実施した。
・親族会運営に関するインタビューは、調査対象である在日済州島系親族会の会長を中心とした指導者層にたいして行った。内容は近年の運営状況とそれに対する各会員の意識、これからの会運営の方向性についての考え方などである。これらによって在日一世から二世・三世への会運営の世代交代が必ずしも円滑に進んでいないことが明らかとなった。それは〈伝統回帰思考〉と〈在日エスニシティ志向〉とのコンフリクトと言い換えることも可能であろう。またネットワークに関して族譜を入手できたのでこれに基づいたネットワークの解析がこれからの課題となる。
・一般会員には家庭における祖先祭祀のあり方を中心にインタビューをおこなった。これによって、渡日以降非常に強く守られてきた家祭祀の行事が、一世の死去にともなって様々な形態に変容を開始していることがわかってきた。具体的にはそれは祭祀の〈簡素化〉と同時に、祭祀の分担・祭祀の回り持ちといった形の〈分化〉を伴っており、とくに後者の分化は、伝統的な親族結合の弛緩と、同時に日本社会における核家族化との類似性を想起させる。これらと符号するように、墓碑における家紋の創出が一部で見られる。
・専用霊園の分析では業者へのインタビューとともに墓碑文の文案にかんする資料を多数入手した。これらの文章や図像に関する内容分析が以後可能となろう。, kaken
基盤研究(B), 2022年04月01日, 2026年03月31日, 22H02451, 経済多角化活動導入による農業者の労働の質と生活の質(QOL)の変化に関する研究, 櫻井 清一; 寺岡 伸悟; 中村 貴子; 大橋 めぐみ; 澤野 久美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 千葉大学, 13780000, 10600000, 3180000, kaken;rm:published_papers
基盤研究(C), 2009年, 2011年, 21530524, 地方自治体の行財政改革と公共財配分の社会過程に関する経験的研究, 水垣 源太郎; 寺岡 伸悟; 中田 奈月, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奈良女子大学, 4290000, 3300000, 990000, 本研究は、地方自治体の政策需要の「発生」のプロセスと、潜在的需要を規定する地理社会的要因を明らかにすべく、奈良県内の7 市町を事例として、育児期・ポスト育児期女性の社会的地理的環境と自治体の子育て支援政策を比較・検討した。その結果、大都市圏との相対的位置に規定された就業構造により顕在化が異なること、子育てよりもむしろ家事分業の硬直が潜在化をもたらし、個人的負担となっている可能性が示唆された。, kaken
基盤研究(B), 2022年04月01日, 2026年03月31日, 23K23716, 経済多角化活動導入による農業者の労働の質と生活の質(QOL)の変化に関する研究, 櫻井 清一; 寺岡 伸悟; 中村 貴子; 大橋 めぐみ; 澤野 久美; 椋田 瑛梨佳, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 千葉大学, 13780000, 10600000, 3180000, 本年度は以下の4点について分析を行った。
1)農業従事者のQOLについて、特に労働面に配慮しつつ生活実態を把握するための分析枠組となる生活時間調査の設計に取り組んだ。NHK国民生活時間調査や総務省社会生活基本調査などを参考に、15分刻みで生活記録をとる枠組みを設計したが、労働の内容をどこまで詳しく記録させるかに課題を残している。設計は継続中である。
2)農林業センサスで把握されている農業生産関連事業の従事日数と各種関連事業の関係性を把握するため、センサス個票の利用申請を行い、認められた。2005年より4年次(5年おき)の時系列データを用いて農業生産関連事業の従事状況を時系列的に考察するための基盤を整えた。また2020年センサスデータについては、4府県にて農業生産関連事業に従事しない経営体のデータも利用も認められたので、従事者・非従事者間の比較分析を行う基盤を整えた。
3)海外との比較研究として、台湾における日本式農産物直売所と欧米式ファーマーズ・マーケット(FM)の出荷者を対象にした質問紙調査のデータを用い、両タイプの出荷者の出荷に対する総合満足度を規定する要因を定量的に分析した。FM出荷者のほうが相対的に高い満足度を示していること、また出荷時の交流経験と直売施設マネジメントの充実度が出荷満足度を高めることを解明した。
4)その他、集落営農組織を対象にした定性的調査により、集落営農が農村経済多角化活動のプラットフォームとなりうることを明らかにした。, kaken