研究者総覧

市川 千恵子イチカワ チエコ

所属部署名研究院人文科学系言語文化学領域
職名教授
Last Updated :2024/04/15

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プロフィール情報

  • 市川, イチカワ
  • 千恵子, チエコ

学位

  • 博士(人文科学), お茶の水女子大学
  • 修士(人文科学), お茶の水女子大学

研究キーワード

  • イギリス近・現代文学研究

研究分野

  • 人文・社会, 英文学、英語圏文学

学歴

  • お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 比較文化学専攻
  • お茶の水女子大学, 人文科学研究科, 英文学専攻

所属学協会

  • 日本英文学会
  • 日本ヴィクトリア朝文化研究学会
  • ディケンズ・フェロウシップ日本支部
  • イギリス女性史研究会
  • North American Victorian Studies Association
  • The Research Society for Victorian Periodical Studies

Ⅱ.研究活動実績

論文

  • 査読あり, 英語, History of Feminism: Online Resources, Routledge, 'Jane Eyre's Daughters: The Feminist Mission of Mary Carpenter and Josephine Butler in India', Chieko Ichikawa, 2016年10月01日
  • 査読あり, 英語, Victorian Review, Johns Hopkins University Press, ‘A Body Politic of Women’s Own: Josephine Butler, Social Purity, and National Identity’, Chieko Ichikawa, 2015年, 41, 1, 107, 123, 研究論文(学術雑誌), 10.1353/vcr.2016.0012
  • 査読あり, 英語, Women's History Review, Routledge, 'Jane Eyre's Daughters: The Feminist Mission of Mary Carpenter and Josephine Butler in India', Chieko Ichikawa, 2014年04月, 23, 2, 220, 238, 研究論文(学術雑誌), 10.1080/09612025.2013.849142
  • 査読あり, 日本語, 『ヴィクトリア朝文化研究』, 日本ヴィクトリア朝文化研究学会, 「厄介なる遺産―『ハード・タイムズ』と『北と南』から『素敵な仕事』へ」, 市川千恵子, 2011年11月, 9, 58, 72, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 『ギャスケル論集』, 日本ギャスケル協会, 「〈癒し〉の表象とジェンダー・ロール――エリザベス・ギャスケルの『ルース』から〈新しい女〉小説へ」, 市川千恵子, 2011年08月, 21, 17, 29, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 英語, VICTORIAN LITERATURE AND CULTURE, WRITING AS FEMALE NATIONAL AND IMPERIAL RESPONSIBILITY: FLORENCE NIGHTINGALE'S SCHEME FOR SOCIAL AND CULTURAL REFORMS IN ENGLAND AND INDIA, Chieko Ichikawa, 2011年03月, 39, 1, 87, 105, 研究論文(学術雑誌), 10.1017/S1060150310000288
  • 査読あり, 日本語, 『英文学研究』, 日本英文学会, 「帝国を看護する――フローレンス・ナイティンゲールのNotes on NursingとLife or Death in India」, 市川千恵子, 2006年11月, 83, 15, 28, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 英語, Studies in English Literature, 日本英文学会, 'The Rise of Angels with Wings of Clay: The Cult of Domesticity and Sarah Stickney Ellis' Conduct Books', Chieko Ichikawa, 2006年03月, 47, 87, 103, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 『ヴィクトリア朝文化研究』, 日本ヴィクトリア朝文化研究学会, 「「女らしさ」のレトリック――エリザベス・ギャスケルの『シャーロット・ブロンテの生涯』」, 市川千恵子, 2003年11月, 1, 1, 24, 37, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 『英文学研究』, 日本英文学会, 「「レディー」としての戦略――『ジェイン・エア』とコンダクト・ブック」, 市川千恵子, 2002年12月, 79, 2, 89, 101, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 『ブロンテ・スタディーズ』, 日本ブロンテ協会, 「『ジェイン・エア』と『アニー・ジョン』における色彩の修辞的使用」, 市川千恵子, 2000年10月, 3, 4, 48, 56, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, その他, English Studies, Women and Crowds in the Novels of Elizabeth Gaskell and Margaret Harkness, Chieko Ichikawa, 2023年12月, 104, 8, 1381, 1398, 研究論文(学術雑誌), 国際誌, 10.1080/0013838x.2023.2237320
  • 査読無し, その他, 『英国小説研究』, 「世紀末のシスターフッドとMona Maclean, Medical Student」, 2023年04月, 29, 89, 108, 研究論文(学術雑誌)

MISC

  • 査読無し, その他, 『ブロンテ・スタディーズ』, 日本ブロンテ協会, 書評 廣野由美子著『謎解き「嵐が丘」』, 市川千恵子, 2016年11月25日, 6, 2, 203, 208, 書評論文,書評,文献紹介等
  • 査読無し, 日本語, 『女性とジェンダーの歴史』, イギリス女性史研究会, 「牧師館の女性たちの自己実現――書くこと、信仰、政治参加――」, 市川千恵子, 2015年11月, 3, 3, 8, 10, 書評論文,書評,文献紹介等
  • その他, ディケンズ・フェロウシップ日本支部『年報』, 書評 新井潤美著『ノブレス・オブリージュ――イギリスの上流階級』(白水社、2022), 2023年01月, 45, 61, 67
  • その他, 『ヴィクトリア朝文化研究』, 書評 Michell J. Smith, Consuming Female Beauty: British Literature and Periodicals 1840–1914 (Edinburgh University Press, 2022), 2023年11月, 21, 254, 59, 書評論文,書評,文献紹介等
  • その他, 『論点・ジェンダー史学』(ミネルヴァ書房), 「新しい女」(コラム), 2023年06月, 121

書籍等出版物

  • 『めぐりあうテクストたちーブロンテ文学の遺産と影響』, 春風社, 惣谷美智子; 岩上はる子編, 第15章「エセル・カーニー・ホールズワース 『嵐が丘』、『フォー・ゲイツのヘレン』、シネマー増幅される愛と憎しみの物語」, 2019年07月20日, 269-285, 日本語, 査読無し, その他
  • 『セクシュアリティとヴィクトリア朝文化』, 彩流社, 田中孝信; 要田圭治; 原田範行編, 第5章「欲望の封印から充足の模索へ――エリス・ホプキンズとヴィクトリア朝中期の性の葛藤」, 2016年12月31日, 193-222, 日本語, 査読無し, その他
  • 『歴史のなかのブロンテ』, 大阪教育図書, マリアン・トールマレン編, 第3章「ブロンテ姉妹の生涯と作品にゆかりのある北イングランドの場所」, 2016年12月25日, 32-43, 日本語, 査読無し, その他
  • 『エリザベス・ギャスケル中・短編小事典』, 開文社, 多比羅眞理子編, 「エリザベス・ギャスケル――ジャンルを横断する女性作家」, 2016年03月31日, 7–10, 日本語, 査読無し, その他
  • 『エリザベス・ギャスケル中・短編小説研究 没後150周年記念』, 大阪教育図書, (ジョアンヌ・シャトック著)「書評家としてのエリザベス・ギャスケル」, 2015年11月12日, 15–26, 日本語, 査読無し, その他
  • 『ブロンテ姉妹と15人の男たちの肖像――作家をめぐる人間ドラマ』, ミネルヴァ書房, 岩上はる子; 惣谷美智子編, 第10章「シン・ジョン・リヴァーズ 『ジェイン・エア』――ミッショナリーの欲望の深層」, 2015年09月20日, 195–218, 日本語, 査読無し, その他
  • 『ギャスケルで読むヴィクトリア朝前半の社会と文化 生誕二百年記念』, 渓水社, 松岡光治編, 第18章「売春――混迷のボディ・ポリティクス」, 2010年09月, 347-64, 日本語, 査読無し, その他
  • 『生誕二百年記念 エリザベス・ギャスケルとイギリス文学の伝統』, 大阪教育図書, 日本ギャスケル協会編, 第25章「女のペンのポリティクスー『シャーロット・ブロンテの生涯』」, 2010年09月, 289-99, 日本語, 査読無し, その他
  • 『ギャスケル全集別巻 I, II 短編・ノンフィクション』, 大阪教育図書, 2009年03月, 日本語, 査読無し, その他
  • ザルツブルグの小枝―柳五郎教授傘寿記念論文集』, 大阪教育図書, 柳五郎編, 第10章「ヒロインのまなざしに潜む政治性ーエリザベス・ギャスケルの『北と南』, 2007年07月30日, 571-581, 日本語, 査読無し, その他
  • 『ブロンテ家の人々』, 彩流社, 2006年10月, 日本語, 査読無し, その他
  • 『ギャスケルの文学――ヴィクトリア朝社会を多面的に照射する』, 英宝社, 松岡光治編, 第10章「『妻たちと娘たち』-自己形成への道程ー」, 2001年10月, 219-242, 日本語, 査読無し, その他
  • 『コメディ・オヴ・マナーズの系譜——王政復古期から現代イギリス文学まで』, 音羽書房鶴見書店, 玉井 暲・末廣 幹・岩田 美喜・向井 秀忠編, 「規範と欲望の交渉——喜劇的空間としての『クランフォード』」, 2022年05月20日, その他, その他
  • 『ジェンダー事典』, 丸善出版, 「イギリス文学・児童文学」, 2024年01月, その他, その他

講演・口頭発表等

  • 市川千恵子, 国内, 第49回奈良女子大学英語英米文学会年次大会, 「ヴィクトリア朝産業小説における群衆表象――ギャスケルとハークネスを中心に」, 口頭発表(招待・特別), 2021年11月23日, その他
  • 国際, 1869 Conference, 'Women's Writing on Sex: Rhetoric and Gender in the Social Purity Movement', 口頭発表(一般), 2019年09月29日, 英語, University of Otago/Centre for Reserach on Colonial Culture/AVSA, University of Otago, 国際会議
  • 国際, 'Neighbours of Ours': Cities, Communisites, Networks, The Literary London Society Annual Conference, 'The ”Frankenstein-monster" Trope: Crowds and Women in the Novels of Elizabeth Gaskell and Margaret Harkness', 口頭発表(招待・特別), 2019年07月11日, 英語, University of Notre Dame, London, 国際会議
  • 国内, 第9回人と地域研究会, 女性と群衆, 口頭発表(招待・特別), 2018年12月19日, 日本語, 茨城大学人文社会科学部市民共創教育研究センター, 茨城大学, 国内会議
  • 国内, 日本ヴィクトリア朝文化研究学会第18回全国大会ラウンドテーブル, 女性のプラットフォームを求めて――女性参政権獲得の歩み, 2018年11月17日, 日本語, 日本ヴィクトリア朝文化研究学会, 日本女子大学, 国内会議
  • 岡倉天心セミナーvol. 5「世界の"OKAKURA"誕生 岡倉の最初の英語著作と日本趣味」, ヴィクトリア朝のレディ・トラベラーが触れた日本, 2018年11月04日, 日本語, 茨城大学土曜アカデミー, 茨城大学, 国内会議
  • The Body and Page in Victorian Culture: An International Conference, 'Anger and Hunger: A Body Politic of Working-Class Women in Margaret Harkness's Slum Fiction', 2018年07月28日, 英語, RSVP/VSAWC 2018, University of Victoria, 国際会議
  • 日本ギャスケル協会第29回大会, 「傍観者から参加者へ――女性・暴動・ストライキ」シンポジウム「群衆との対峙―ヴィクトリア朝の小説における都市の風景」, 2017年09月30日, 日本語, 熊本大学, 国内会議
  • Radical Women 1880-1914, 'Socialist Purity Campaigners and Women's Writing on Sex', 2016年09月17日, 英語, Working Class Movement Library/University of Salford, 国際会議
  • Consuming (the) Victorians, 17th Annual Conference of the BAVS, 'Governing Desires versus Consuming Pleasures: Jane Ellice Hopkins, James Hinton, and Conflicts in Sexual Politics', 2016年09月01日, 英語, Cardiff University, 国際会議
  • Global Dickens: Reimagining Dickens Around the World, 'Dickens's Impact on Japanese Culture', 2016年08月30日, 英語, Cardiff University, 国際会議
  • 日本英文学会第88回全国大会, 「干渉と感傷の力学―ヴィクトリア朝小説におけるチャリティと労働」シンポジウム「近代イギリスのチャリティを読む」, 2016年05月28日, 日本語, 京都大学, 国内会議
  • 日本ブロンテ協会30周年記念大会, 「孤児のヒロインの物語が描く家族――『ジェイン・エア』と『ローズ・タークァンド』」, 2015年10月17日, 日本語, 日本ブロンテ協会, 立正大学, 国内会議
  • 第27回日本ギャスケル協会大会, 「ギャスケル中・短編小説の魅力――『没後150年記念論文集』を語る」, 2015年10月03日, 日本語, 日本ギャスケル協会, 名古屋大学, 国内会議
  • Victorian Age(s): the 16th Annual Conference of the BAVS, ‘The Aged Body and Sexuality in Arabella Kenealy’s Works’, 2015年08月28日, 英語, The British Association for Victorian Studies, Leeds Trinity University, 国際会議
  • 第24回イギリス女性史研究会, 「ヴィクトリア朝の『牧師館の娘』を考える――Midori Yamaguchi, Daughters of the Anglican Clergy: Religion, Gender and Identity in Victorian Englandをめぐって」, 2015年06月13日, 日本語, 甲南大学 ネットワークキャンパス東京, 国内会議
  • Chieko Ichikawa, Victorian Sustainability, the 15th Annual Conference of the British Association for Victorian Studies, 'Arabella Kenealy and the Management of Women's Health', 2014年09月04日, 英語, University of Kent, 国際会議
  • The 8th Joint Seminar on Love, Vulnerability and Victimology, 'Josephine Butler and Body Politics in Late Nineteenth-Century England', 2014年02月09日, 英語, 常磐大学国際被害者研究所, 国内会議
  • 日本英文学会関東支部2013年度秋季大会英米文学部門シンポジウム「Workと20世紀転換期の英米文学」, 「世紀末の文学表象における女性と仕事―女たちの絆のゆくえ」, 2013年11月02日, 日本語, 日本女子大学, 国内会議
  • ディケンズ・フェロウシップ日本支部平成25年度秋季大会シンポジウム「イースト・エンドへの眼差し―ディケンズから世紀末へ」, 「暴力、欲望、感傷の交錯―マーガレット・ハークネスのスラム・ロマンス」, 2013年10月19日, 日本語, 西南学院大学, 国内会議
  • The Global and the Local, NAVSA/BAVS/AVSA, 'Whirlwind Romance between the West and East: Isabella Bird's Unbeaten Tracks in Japan and Kyoko Nakajima's Ito's Love', 2013年06月05日, 英語, NAVSA/BAVS/AVSA Joint Conference, Venice International University, 国際会議
  • お茶の水女子大学英文学会第3回大会, 「Arabella KenealyのDr Janet of Harley Streetにおける女性の進化と退化」, 2011年11月05日, 日本語, お茶の水女子大学, 国内会議
  • Annual Conference of the Victorian Popular Fiction Association, 'Eugenic Marriage in Arabella Kenealy's Dr Janet of Harley Street', 2011年07月18日, 英語, Institute of English Studies, University of London, 国際会議
  • 日本ギャスケル協会第22回全国大会, 「〈癒し〉の表象とジェンダー・ロールの変遷――エリザベス・ギャスケルの『ルース』から〈新しい女〉小説へ」, 2010年10月03日, 日本語
  • Women Writers in Fin de Siecle International Conference, 'The Portrait of a Medical Student as a Young Woman: Margaret Todd's Mona Maclean', 2010年06月28日, 英語, Institute of English Studies, University of London, 国際会議
  • ディケンズ・フェロウシップ日本支部春季大会, 「厄介なる遺産――『ハード・タイムズ』と『北と南』から『素敵な仕事』へ」, 2009年06月20日, 日本語, 国内会議
  • 日本ヴィクトリア朝文化研究学会第8回全国大会, 「ジェイン・エアの「娘たち」―メアリ・カーペンターとジョゼフィン・バトラー」, 2008年11月15日, 日本語, 関西大学, 国内会議
  • 日本ギャスケル協会第20回全国大会, 「ギャスケルと伝記文学―「書く女」の政治的表象」, 2008年09月28日, 日本語, 日本ギャスケル協会, 神戸大学, 国内会議
  • Victorian Feeling, the 9th Annual Conference of BAVS, 'Body Politics of Their Own: The Crusade of Josephine Butler', 2008年09月03日, 英語, British Association for Victorian Studies, University of Leicester, 国際会議
  • 国内, ジェンダー交流研究会(奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター・神戸女学院大学女性学インスティテュート), 「マルクスを読む女たち――19世紀末から20世紀初頭のイギリス小説における労働者階級女性の表象」, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, 2023年03月08日, その他
  • Chieko Ichikawa, 国際, Margin/Limit/Periphery/Edge, Research Society for Victorian Periodicals 2022 Annual Conference Online, ‘Redefining the Notion of ‘the Model’ and ‘the Frontier’: Margaret Harkness and Down Under’, 口頭発表(一般), 2022年09月15日, 2022年09月15日, 2022年09月17日, 英語, Online, 国際会議
  • Chieko Ichikawa, 国際, Industrial Labour and Cultural Engagement in the Long Nineteenth-century, ‘Power of Imagination: Ethel Carnie Holdsworth and Working-Class Culture of Resistance’, 口頭発表(一般), 2022年08月18日, 2022年08月18日, 2022年08月19日, 英語, Friends Meeting House (Manchester) and Online: The AHRC-funded 'Piston, Pen and Press' project, グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国), 国際会議
  • 国内, イギリス女性史研究会第40回研究会, 「清く、正しく――社会浄化運動における男性像の再構築と性教育」、シンポジウム「近代イギリスにおける性教育と女性」, シンポジウム・ワークショップパネル(公募), 2023年12月16日, その他
  • 国際, Currents in the Periodical Press, Research Society for Victorian Periodicals 2023 Annual Conference, Université Caen Normandie, ‘Elizabeth Gaskell’s Portraits of French Women: Female Networks and the Currents of Gossip’, 口頭発表(一般), 2023年07月08日, その他

受賞

  • 第17回 福原賞(研究助成部門), 福原記念英米文学研究助成基金, 2009年01月, ペンを取る女性医師たち――ヴィクトリア朝後期のジェンダー・ポリティクス
  • The Curran Fellowship, The Research Society for Victorian Periodicals, 2024年02月, ‘A Woman’s Corner’ in the Co-operative News: Finding a Female Network to Care and Share

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 基盤研究(C), 2021年04月, 2025年03月, 21K00339, 19世紀後半から20世紀初頭のイギリス労働者階級女性の著述研究――抵抗の詩学, 市川 千恵子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奈良女子大学, 3770000, 2900000, 870000, 令和3年度は、転任とコロナ禍のため、海外調査や国際学会の参加ならびに研究発表を行えず、予定した研究活動を展開することが困難な状況であった。令和3年度の研究概要は、本研究課題の中心的作家のマーガレット・ハークネスとエセル・カーニー・ホールズワースの二人のジャーナリストとしての活動が主となった。まず、ハークネスをめぐっては、小説の女性労働者表象の再検証と、オーストラリアでのジャーナリストとしての活動、とりわけ労働争議の記事に注目した。ハークネスはオーストラリアの新聞社に活動の場を求め、労働争議を中心に取材活動を展開しただけではなく、短編小説を新聞に連載していた。後者の作品はまだ手にはいっていないが、イギリスに帰国後にオーストラリアでの取材活動は小説のプロットに活かされている。なお、得られた研究成果はThe Research Society for Victorian Periodicalsの年次大会(2022年9月、オンライン)での発表に採択されている。次に、エセル・カーニー・ホールズワースの雑誌論説における工場労働、社会主義と女性、さらに映画評を調査した。同時に、1880年代から1920年代までの社会主義の興隆と労働者階級の女性たちの政治的覚醒について、基礎的調査を続けている段階であるが、カーニー・ホールズワースの詩と小説における抵抗の言葉とを関連づけ、令和4年度以降も引き続き労働者階級の想像力と抵抗の文化をめぐる問題を検証していきたい。なお、このカーニー・ホールズワースをめぐる調査の成果もIndustrial Labour & Cultural Engagement in the Long Nineteenth Century Conference (2022年8月、イギリス・マンチェスター大学開催予定)での発表に採択されている。, kaken;rm:published_papers;rm:presentations;rm:presentations;rm:presentations
  • 基盤研究(C)一般, 2016年04月, 2020年03月, 「19世紀後半から世紀転換期の文学表象における女性労働とネットワーク形成」, 科学研究費補助金, 0, 0, 0, 競争的資金, rm:presentations
  • 基盤研究(C)一般, 2012年04月, 2016年03月, 24520297, 「十九世紀末から世紀転換期の女性医師著述家研究――文学・医学・フェミニズム」, 市川 千恵子, 日本学術振興会, 科学研究費補助金, 茨城大学, 5200000, 0, 0, 本研究課題は、女性医師著述家による小説、健康指南書、性道徳論、女性論をジャンル横断的に検証し、19世紀の男性優位の医学の分野に参入し、女性の身体を医学的言説の「受け手」という位置から解放しようとした営為を考察した。女性医師たちの著作物には、同性の健康の守護者としての使命感と、時代の優生学思想への傾倒が見出される。女性の心身の健康が世紀転換期に特別な意味を帯びた結果である。彼女たちの書く行為には、自己の声と身体の回復が希求される一方で、性道徳規範の強化と母性神話の再創造という視座も存在し、女性性の修正は国家・帝国をめぐる政治的葛藤のなかに収斂されていくのである。, 競争的資金, kaken
  • 基盤研究(C)一般, 2008年04月, 2012年03月, 20520233, 「ヴィクトリア朝後期の女性運動と文学の共鳴」, 市川 千恵子, 日本学術振興会, 科学研究費補助金, 釧路公立大学, 4420000, 0, 0, 本研究課題は、ヴィクトリア朝後期の女性著述家による「抗議と抵抗の文学」としての散文をジャンル横断的に解明し、女性の政治的想像力によるネットワーク形成の様相を検証することを目指した。ジョゼフィン・バトラーの性病予防法撤廃運動と執筆活動は、女性に自らの身体への意識を高め、さらに女性医師のパイオニア、エリザベス・ブラックウェルの著作における近代医学による女性身体への暴力と搾取に対する抗議は、女性が性について語る契機をもたらし、世紀末の〈新しい女〉の誕生へと連動する。セアラ・グランドの文学作品に刻まれた性のダブル・スタンダードへの抵抗と、医師、医療による女性の心身の虐待への抗議には、バトラーとブラックウェルらの声の継承を確認することができた。また、医師で著述家のマーガレット・トッドとアラベラ・ケニーリーの小説において、女性医師には同性の身体の守護者としての使命が付与され、同時にそのことが物語の展開上でも重要な役割を果たすことが明らかになった。国際学会において、2008年にバトラーについて、2010年、2011年にはトッドとケニーリーに関する研究発表を行った。また、バトラーに関する論文はラウドレッジ社の学際的女性史雑誌に掲載予定となり、国外へも研究成果を積極的に発信することができた。, 競争的資金, kaken
  • 基盤研究(C)一般, 2004年04月, 2008年03月, 16520215, 「十九世紀英国女性の自己・他者表象の政治性」, 市川 千恵子, 日本学術振興会, 科学研究費補助金, 釧路公立大学, 1800000, 0, 0, 本研究課題は、十九世紀の英国とインドにおいて社会改革に関与した女性たちの執筆活動を検証しながら、英国女性の自己と他者の政治的表象を考察することを目的としている。本研究報告書では、両国の衛生改革に携わったフローレンス・ナイティンゲール(1章)、英国では貧民層の、インドにおいては女性の教育改革を推進したメアリ・カーペンター(2章)、そして両国の性の二重規範を是正しようとしたジョセフィン・バトラー(3章)を中心に取り上げる。 ナイティンゲールは英国内において、家族の心身の衛生管理を女性に託すことにより、他国に優越する国民像・国家像の構築に寄与し、植民地政策に対しては宗主国としての誇りと責務を進言して、インドの公衆衛生と土地所有制度の改革を推進した。大英帝国の道徳的守護者としてのナイティンゲールにとり、英国の下層階級、インドの人々、ときに政府さえも「病める」他者であるがゆえに、その浄化の対象となったのである。 カーペンターの国内とインドの教育改革において、家父長的な大英帝国から見放された文化的な「他者」にイングリッシュネスを育むという彼女の「使命」の遂行は、帝国主義的な公理とフェミニストの政治的主体の追求とが複雑に連鎖した様相を呈している。「父なる」権威に対抗する帝国の、そしてフェミニストの「母」として、カーペンターは大英帝国の道徳的再生に女性のイニシアティブの必要性を主張したのである。 バトラーの性病防止法撤廃運動は、階級とジェンダーを超えて、英国の'promiscuity'な側面を修正しようとした。ナイティンゲールとカーペンターが公的領域に参入した際に利用した女性の「道徳的優越性」が、女性の身体の回復を目指したバトラーの戦いにおいても、家父長的権威への抵抗と修正に不可欠な政治的な「力」へと変容しているのである。, 競争的資金, kaken
  • 基盤研究(C), 2021年04月, 2025年03月, 21K00339, 19世紀後半から20世紀初頭のイギリス労働者階級女性の著述研究――抵抗の詩学, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 基盤研究(C), 2021年04月, 2025年03月, 21K00339, 19世紀後半から20世紀初頭のイギリス労働者階級女性の著述研究――抵抗の詩学, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業

Ⅲ.社会連携活動実績

1.公的団体の委員等(審議会、国家試験委員、他大学評価委員,科研費審査委員等)

  • 日本ヴィクトリア朝文化研究学会, 大会企画委員, 2020年04月, 2024年03月, 学協会
  • 日本英文学会, 事務局編集担当書記, 2020年04月, 2022年05月, 学協会
  • 日本ヴィクトリア朝文化研究学会, 大会企画委員, 2020年04月, 9999年
  • 日本ヴィクトリア朝文化研究学会, 大会企画委員, 2020年04月, 9999年
  • 日本英文学会, 事務局編集担当書記, 2020年04月, 2022年05月
  • 日本学術振興会, 特別研究員等審査会 専門委員, 2019年07月, 2021年06月
  • 日本英文学会, 大会準備委員, 2016年06月25日, 2019年05月31日, 学協会
  • 日本ヴィクトリア朝文化研究学会, 理事・運営委員, 2016年02月01日, 2020年03月31日, 学協会
  • 日本ギャスケル協会, 事務局長, 2013年01月01日, 2016年03月31日, 学協会
  • 日本ギャスケル協会, 幹事, 2006年04月01日, 2010年03月31日, 学協会
  • ディケンズ・フェロウシップ日本支部, 編集委員, 2024年01月, 9999年
  • 日本英文学会関西支部, 編集委員, 2023年04月, 9999年


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