研究者総覧

田中 希生Tanaka Kioタナカ キオ

所属部署名研究院人文科学系人文社会学領域
職名准教授
Last Updated :2024/04/15

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プロフィール情報

  • プロフィール

    1976年 京都生まれ
    2007年3月 「消滅のコギト」で第39回新潮新人賞評論部門次点
    2007年3月 京都府立大学大学院 文学研究科 博士後期課程 修了
    2008年3月 博士(歴史学)取得
    2009年6月 『精神の歴史』(有志舎)出版
    2013年4月より 奈良女子大学勤務

  • 田中, タナカ
  • 希生, キオ

学位

  • 博士(歴史学), 京都府立大学

研究分野

  • 人文・社会, 日本史
  • 人文・社会, 史学一般
  • 人文・社会, 思想史

学歴

  • 2003年04月, 2007年04月, 京都府立大学大学院, 文学研究科, 史学専攻, 博士後期課程, 日本国
  • 1995年04月, 2000年03月, 京都府立大学, 文学部, 史学科, 日本国
  • 2000年04月, 2002年03月, 京都府立大学大学院, 文学研究科, 史学専攻, 日本国

所属学協会

  • 京都民科歴史部会
  • 人文学の正午研究会
  • 史創研究会
  • 奈良女子大学史学会
  • 歴史学研究会
  • The Historical Science Society of Japan

Ⅱ.研究活動実績

論文

  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午研究会, ヴィーコ、ペギー、折口信夫—歴史と異教徒の魂—, 2024年03月, 12, 33, 58
  • 査読あり, 日本語, 国文学研究, 歌学書の可能な変化のために, 田中 希生, 2020年03月, 190, 115, 118
  • 査読あり, 日本語, 歴史評論, 国家について—その人間的条件と近代社会—, 田中 希生, 2020年02月, 838, 56, 69
  • 査読あり, その他, 史創, 王政復古について—非合理性と主体の循環—, 田中 希生, 2019年06月, 9, 6, 17
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 王政復古異聞—歴史を衰弱から救い出す, 田中 希生, 2019年03月, 9, 59, 70, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 想文, 本居宣長の生成論と近代 丸山真男と小林秀雄, 田中 希生, 2018年06月, 1, 42, 63, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, その他, 人文学の正午, アジア主義について—武士と大陸浪人—, 田中 希生, 2018年02月, 8, 1, 31
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 神話と立憲主義 本居宣長から平田篤胤へ, 田中 希生, 2016年12月, 7, 1, 36
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 歴史と文学 叙事詩の可能性, 田中 希生, 2016年03月, 6, 53, 66, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 歴史の詩的転回 同時性と雲の時間, 田中 希生, 2016年03月, 6, 1, 22, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 史創, A Visionary—歴史家のみた幻—, 田中 希生, 2015年10月, 6, 122, 139, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 史創, 世界史的同時性についての一考察—アインシュタインと大東亜共栄圏—, 田中 希生, 2015年10月, 6, 18, 51, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 史創, 事故から出来事へ—新しい進化論の形—, 田中 希生, 2015年01月, 5, 82, 95, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 旅と都市—その喪失と国民国家—, 田中 希生, 2014年09月, 5, 1, 48, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 史創, 技術史の臨界—湯川秀樹とアーカイヴ―, 田中 希生, 2013年05月, 3, 6, 31, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 維新の思考—四つのパラドックス—, 田中 希生, 2013年01月, 4, 75, 102, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 歴史とはなにか 人間と革命, 田中 希生, 2012年06月, 3, 1, 48, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 統計から貨幣へ—近代国家の歴史的変遷について—, 田中 希生, 2011年12月, 2, 21, 39, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 史創, 《特殊な》知識人 湯川秀樹と小林秀雄, 田中 希生, 2011年08月, 1, 57, 71, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 人文学の正午編集委員会, 近代人文学とはなにか—二つの世紀の記憶と忘却—, 田中 希生, 2010年12月, 1, 1, 38, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, ノートル・クリティーク, ノートル・クリティーク編集委員会, ティトゥス・リウィウス、ストア的歴史家の自由概念, 田中 希生, 2009年05月, 2, 36, 73
  • 査読あり, 日本語, ノートル・クリティーク, ノートル・クリティーク編集委員会, 二つの精神、吉野作造と大杉榮, 田中 希生, 2008年05月, 1, 42, 69, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 京都府行政文書を中心とした近代行政文書についての史料学的研究, 国体教育について―京都府行政文書から―, 田中 希生, 2008年03月, 研究論文(その他学術会議資料等)
  • 査読あり, 日本語, 新しい歴史学のために, 和辻哲郎と国民精神文化講習所, 田中 希生, 2007年03月, 263, 14, 31, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 洛北史学, 自然主義から新カント主義へ, 田中 希生, 2005年06月, 7, 70, 97, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 疫病国家論:全体とおぞましきもの, 田中 希生, 2020年06月, 10, 15, 31, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, 日本語, 寧楽史苑, 近代日本における言文一致運動についての一考察, 田中 希生, 2021年02月, 66, 39, 46
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 存在の歴史学のための序章, 田中 希生, 2020年06月, 10, 39, 47
  • 査読あり, 日本語, 人文学の正午, 存在の歴史学のためのプロレゴメナ, 田中 希生, 2022年06月, 11, 5, 28, 研究論文(学術雑誌)
  • 査読あり, その他, 人文学の正午, ヴィーコ、ペギー、折口信夫—歴史と異教徒の魂—, 田中 希生, 2024年03月, 12, 33, 58, 研究論文(学術雑誌)

MISC

  • 査読あり, 日本語, 日本史の方法, 奈良女子大学, 死の記憶 : もうひとつの近代, 田中 希生, 2013年03月25日, 10, 10, 53, 61

書籍等出版物

  • 大和・紀伊半島へのいざない, 敬文舎, 西谷地, 晴美; 西村, さとみ, 「歴史としての紀伊半島:純文学、あるいは中上健次のために」277-304頁, 2020年03月, 319p, 日本語, その他, 9784906822690
  • 気候危機と人文学 : 人々の未来のために, かもがわ出版, 西谷地, 晴美, 「オイディプスの杖と未来の人文学」45-65頁, 「言霊と直毘霊:近代日本の自然概念」88-122頁, 2020年03月, 179p, 日本語, その他, 9784780310863
  • 私の天皇論, 東京堂出版, 小路田, 泰直; 田中, 希生, 「天皇とはなにか:死・性愛・戦争」190-233頁, 2020年02月, 399p, 日本語, その他, 9784490210279
  • 明治維新とは何か?, 東京堂出版, 小路田, 泰直; 田中, 希生, 「明治維新々論:王政復古と島崎藤村」144-196頁, 2018年12月, 296p, 日本語, その他, 9784490210002
  • 核の世紀 : 日本原子力開発史, 東京堂出版, 小路田, 泰直; 岡田, 知弘; 住友, 陽文; 田中, 希生, 「核兵器と人文学」83-117頁, 2016年03月, 443p, 日本語, その他, 9784490209365
  • 立憲主義の「危機」とは何か, すずさわ書店, 林, 尚之; 住友, 陽文; 樋口, 陽一; 小関, 素明; 田中, 希生; 佐藤, 太久磨, 「法外なるこの世界:近代日本社会と立憲主義」31-66頁, 2015年09月, 215, vp, 日本語, その他, 9784795402911
  • 精神の歴史 近代日本における二つの言語論, 有志舎, 田中 希生, 2009年06月, その他, 査読無し, その他, 9784903426259
  • 歴史学の感性, 敬文舎, 田中 希生, 「明治前半期における統計学と進化論についての一考察」249-281頁, 2021年03月, その他, その他
  • 疫病と日本史 : 「コロナ禍」のなかから, 敬文舎, 田中 希生, 「疫病国家論」95-132頁, 2020年10月, 327p, 日本語, その他, 9784906822683
  • 存在の歴史学 : 近代日本における未成の者たち, 有志舎, 田中, 希生, 2021年12月, v, 435, 5p, 日本語, その他, 9784908672538

講演・口頭発表等

  • 田中 希生, 国内, 奈良女子大学けいはんな歴史文化共同研究所 連続公開講座, 応仁の乱と神の死, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, 日本語
  • 田中 希生, 国内, 福西広和写真展, 歴史と写真 Ⅱ イメージについての試論, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等, 日本語
  • 田中 希生, 国内, 第7回人文学の正午研究会大会, 大陸浪人—近代日本の戦争機械, 口頭発表(一般), 日本語
  • 田中 希生, 国内, 第6回人文学の正午研究会大会, 折口信夫、あるいは歴史における異端の神々との対話について, 口頭発表(一般)
  • 田中 希生, 国内, 福西広和写真展, 歴史と写真 Ⅰ, 口頭発表(一般), 2022年08月27日, 日本語
  • 田中 希生, 『私の天皇論』出版記念シンポジウム, 根としての天皇, 2020年02月22日, 日本語
  • 田中 希生, 尼崎中央市民大学, 歴史と文学—天皇について—, 2019年11月12日, 日本語
  • 田中 希生, 奈良女子大学連続公開セミナー, 天皇とはなにか—死・恋・戦争—, 2019年07月20日, 日本語
  • 田中 希生, 奈良県教育委員会, 応仁の乱から明治維新へ, 2019年05月29日, 日本語
  • 田中 希生, 明治維新150周年記念連続公開セミナー, 王政復古異聞—明治維新とはなにか—, 2019年02月16日, 日本語
  • 田中 希生, 桜井市民大学「歴史と文学」, 三島由紀夫と戦後社会, 2018年10月31日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 桜井市民大学「歴史と文学」, 小林秀雄と本居宣長, 2018年09月26日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 桜井市民大学「歴史と文学」, 折口信夫と大和, 2018年07月25日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 明治維新150周年記念連続公開セミナー, 『夜明け前』論, 2018年06月30日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 桜井市民大学「歴史と文学」, 志賀直哉と純文学の精神, 2018年06月29日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 桜井市民大学「歴史と文学」, 保田與重郎と大東亜戦争, 2018年05月30日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 奈良学セミナー, 保田與重郎とロマン主義について, 2018年05月27日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 奈良女子大学文学部研究交流集会, 人文知をめぐる諸問題—神話から人文学へ—, 2018年03月, その他
  • 田中 希生, 『核の世紀〜日本原子力開発史〜』出版記念シンポジウム 核の世紀を越えて 〜フクシマの現在地と未来〜, テクノロジーとイデオロギーをめぐる諸問題, 2016年02月11日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 史創研究会シンポジウム, 戦争とは何か?, 2016年08月05日, その他
  • 田中 希生, 第4回人文学の正午研究会大会, 純文学と歴史—非現在の夢—, 2015年12月13日, 日本語
  • 田中 希生, 史創研究会例会, A VISIONARY 歴史家のみた幻, 2015年06月27日, 日本語
  • 田中 希生, 史創研究会例会, 相対性理論と世界史的同時性, 2015年04月25日, 日本語
  • 田中 希生, 史創研究会例会, アインシュタインの相対性理論の歴史的な意義について, 2015年03月22日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 第3回人文学の正午研究会大会, 歴史の詩的転回, 2014年12月23日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 史創研究会書評会, 高木由臣著『有性生殖論』によせて, 2014年09月25日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 史創研究会例会, 立憲主義の外延, 2014年08月30日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 第39回日本物理学会, 湯川、朝永、坂田史料整理の意味すること, 2014年03月28日, その他
  • 田中 希生, 第2回人文学の正午研究会大会, 教育の危機によせる歴史哲学, 2013年12月08日, 日本語
  • 田中 希生, 史創研究会・日本史の方法研究会合同シンポジウム, 立憲主義の危機によせる一歴史学者の感想, 2013年12月01日, 日本語, 国内会議
  • 田中 希生, 史創研究会・日本史研究会合同シンポジウム, 立憲政の危機と歴史学, 2013年06月23日, その他
  • 田中 希生, The 12th Asia Pacific Physics Conference of AAPPS, The Legacy of Hideki Yukawa, Sin-itiro Tomonaga, and Shoichi Sakata: Some Aspects from their Archives, 2013年07月15日, その他
  • 田中 希生, The 12th Asia Pacific Physics Conference of AAPPS, Memorial Archival Libraries of Yukawa, Tomonaga, and Sakata, 2013年07月18日, その他
  • 田中 希生, 第1回人文学の正午研究会大会, 歴史とは何か? 人間・革命・歴史学, 2012年03月04日, その他
  • 田中 希生, 日本史の方法研究会例会, 神話と歴史—詩と戦い—, 2012年07月28日, その他
  • 田中 希生, 科研原子力開発および原子力「安全神話」の形成と戦後政治の総合的研究シンポジウム, 原子力と現代の人文学, 2012年09月15日, その他
  • 田中 希生, 京都大学総合博物館セミナー, 技術と学問—人文学者がみた湯川記念館所蔵史料—, 2012年11月08日, その他
  • 田中 希生, シンポジウム「死と社会」, 死の記憶—もうひとつの近代—, 2012年12月08日, その他
  • 田中 希生, 史創研究会例会, 超越の起源, 2011年06月17日, その他
  • 田中 希生, 第1回史創研究会大会, 近代日本における言語使用と国家の問題, 2010年10月30日, その他
  • 田中 希生, 科研京都府行政文書を中心とした近代行政文書の史料学的研究, 国体教育について, 2007年08月26日, その他
  • 田中 希生, 第31回社会思想史学会大会, 吉野作造と大杉栄—大正期における国民国家とアナーキズム—, 2006年09月01日, その他
  • 田中 希生, 第7回洛北史学会定例大会, 一九三〇年代の精神, 2006年12月02日, その他
  • 田中 希生, 想文の集い, 本居宣長の生成論, 2017年10月, 日本語
  • 田中 希生, 奈良女子大学文学部研究交流集会, 九鬼周造と折口信夫の人文学的時間論, 2017年03月, 日本語
  • 田中 希生, 第16回 人文学の正午研究会 定例大会, 旅と都市:その喪失と国民国家, 2014年05月23日, その他
  • 田中 希生, 近代天皇制思想史研究会, 場としての天皇 —近代日本の王権—, 2022年03月27日, 日本語
  • 田中 希生, 福西広和写真展, 歴史と写真 Ⅱ イメージについての試論, 2023年09月24日, その他
  • 田中 希生, 第7回人文学の正午研究会大会, 大陸浪人—近代日本の戦争機械, 2023年08月26日, その他
  • 田中 希生, 第6回人文学の正午研究会大会, 折口信夫、あるいは歴史における異端の神々との対話について, 2023年07月30日, その他
  • 田中 希生, 福西広和写真展, 歴史と写真 Ⅰ, 2022年08月27日, その他
  • 田中 希生, 奈良女子大学けいはんな歴史文化共同研究所 連続公開講座, 応仁の乱と神の死, 2024年03月26日, その他

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 基盤研究(B), 2021年04月, 2025年03月, 21H00480, 近代天皇制に関する思想史的研究ー「国体とデモクラシ―」に着目して, 住友 陽文; 小林 啓治; 細見 和之; 前川 真行; 岡野 八代; 田中 希生, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 大阪府立大学, 11180000, 8600000, 2580000, 2021年度は、「近代天皇制思想史研究会」を立ち上げ共同研究を遂行するための体制を整えるとともに、各研究者は共通軸を見据えながら各自の調査研究を進め、その中間成果を研究会・シンポジウムでの報告と議論を通じて共同研究にフィードバックした。 研究会では、住友が「中曽根康弘の天皇論と民主主義論」をテーマに報告を行い、コメンテーターとして大谷伸治氏を招聘し議論した。シンポジウムは関連分野の研究者・一般の参加者を対象として2回開催した。テーマはともに「君主制なるものと個と社会」とし、代表者・分担者が個別研究の中間成果を報告した。第1回は「君主制的共和主義とは何か」(住友)、「全体と個と天皇制―和辻と恒藤の比較から」(小林)、「保田與重郎と天皇制-『萬葉集の精神』を軸にして」(細見)、第2回は「ミシェル・フーコーにおける法と歴史」(前川)、「場としての天皇-近代日本の王権」(田中)と、共通軸を見据えながらも多面的な視点からの報告・議論を行うことが出来た。 これらの研究会・シンポジウムでは、君主制的共和主義の概念をめぐる論点、天皇制を検討する上での日本固有の思想史的文脈(家族的なるものなど)を押さえることの重要性、天皇制とアナーキズムの関わり、「内面化」をめぐる問いの立て方に関する論点など、個別研究報告をもとにしつつも共同研究全体に関わる重要論点を見出せた。さらに、本研究の課題として「文明と文化の対立」という枠組みとは異なる独自の視点を模索していくことの重要性や、天皇制研究を進める上での表象論から存在論への視座転換の必要性などが提起された。特に後者については、フーコーの規律―権力に関する議論(身体に対して行使される権力)の中に表象論から存在論への転換の可能性が見出されることも示された。これらの論点・課題は今後の各自の研究に反映させ、次回以降の研究会・シンポジウムでさらに議論を深めていく。, kaken
  • 基盤研究(C), 2016年04月01日, 2020年03月31日, 16K03062, 近代日本立憲主義と戦後政治に関する総合的研究, 林 尚之; 田中 希生; 吉田 武弘; 藤野 真挙, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 立命館大学, 4810000, 3700000, 1110000, 近代日本立憲主義の思想構造とその意義を、主権・人権をめぐる諸事象に着目して検討した。その際、立憲主義を実効化する条件として「個人」「倫理/道徳」「戦争/植民地支配」に着目した。具体的には、応仁の乱以降の社会状況から生まれた祭祀復興の潮流が立憲政治を公約する王政復古の大号令を導いたこと、君民の関係性を神話から意義づける国体論が治安法制の立法化と拡大運用を導いたこと、国体論と世界大戦との関わりの中で戦前の立憲主義が戦後憲法の平和主義という国際的立憲主義へと転回した道程など、総合的に近代日本立憲主義の特質と意義が明らかにされ、法外なものとの緊張関係によって立憲秩序が形成されてきたことが示唆された。, kaken
  • 基盤研究(A), 2011年11月18日, 2014年03月31日, 23240111, 湯川・朝永・坂田記念史料から分析する日本の素粒子物理学者の系譜, 高岩 義信; 九後 太一; 早川 尚男; 棚橋 誠治; 金谷 和至; 五島 敏芳; 小沼 通二; 伊藤 憲二; 伊藤 和行; 九後 太一; 受川 史彦; 平田 光司; 小長谷 大介; 田中 希生; 田中 正; 難波 忠清; 西谷 正; 吉川 直志; 坂東 昌子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 筑波技術大学, 21450000, 16500000, 4950000, 日本の素粒子論研究が世界的に評価される礎を築いた湯川秀樹・朝永振一郎・坂田昌一の遺した資料を活用してその学問の系譜を研究することを目標とし、その資料の利用環境整備を行った。史料データベースを充実させネットワーク上のサーバーを介して一般に公開している。このサーバで稼働するオープンソフトウェアの検討およびカスタマイズ、さらにその後継ソフトウェアの検討を行った。またこれらの資料を科学史研究に利用するのに有益な史料作成者データのデータベースを、史料カタログと連携するものとして構築することによって、史料の有効利用に資することができるようにすることを検討した。また今後へ向けての課題の検討を行った。, kaken

Ⅲ.社会連携活動実績

1.公的団体の委員等(審議会、国家試験委員、他大学評価委員,科研費審査委員等)

  • 京都民科歴史部会, 編集委員, 2015年, 京都民科歴史部会, 学協会
  • 史創研究会, 編集委員, 2011年, 史創研究会, 学協会
  • 人文学の正午研究会, 編集委員長, 2010年04月, 人文学の正午研究会, 学協会


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