研究者総覧

山崎 明子YAMASAKI Akikoヤマサキ アキコ

所属部署名研究院生活環境科学系生活文化学領域
職名教授
Last Updated :2024/11/02

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プロフィール情報

  • 山崎, ヤマサキ
  • 明子, アキコ

学位

  • 博士(文学), 千葉大学

研究キーワード

  • ジェンダー、視覚文化、芸術、美術教育、女子教育、日本近代

研究分野

  • 人文・社会, 教育社会学
  • 人文・社会, 美術史
  • 人文・社会, 美学、芸術論
  • 人文・社会, ジェンダー

経歴

  • 2020年04月, 9999年, 奈良女子大学, 研究院 生活環境科学系, 教授
  • 2013年10月, 奈良女子大学研究院生活環境科学系准教授
  • 2009年10月, 2013年09月, 奈良女子大学生活環境学部生活文化学科助教

学歴

  • 1996年04月, 2003年09月, 千葉大学, 社会文化科学研究科

担当経験のある科目(授業)

  • キャリアデザイン・ゼミナールB(57), 奈良女子大学
  • ジェンダー表象論演習, 奈良女子大学
  • ジェンダー表象論, 奈良女子大学
  • ジェンダーから見た人間と社会, 奈良女子大学
  • 視覚文化論演習, 奈良女子大学
  • なら学, 奈良女子大学
  • 視覚文化論, 奈良女子大学
  • 表象文化論演習, 奈良女子大学
  • 表象文化論, 奈良女子大学
  • 服飾とジェンダー, 奈良女子大学
  • 生活文化学各論, 奈良女子大学
  • 生活文化学特論, 奈良女子大学
  • 地域のくらしとグローバル社会, 奈良女子大学
  • ジェンダー論入門, 奈良女子大学
  • 生活文化学各論演習, 奈良女子大学
  • 生活文化学入門, 奈良女子大学

所属学協会

  • 意匠学会
  • イメージ&ジェンダー研究会
  • 美術史学会
  • 日本女性学会
  • ジェンダー史学会
  • 美術科教育学会

Ⅱ.研究活動実績

論文

  • 査読あり, 日本語, 民博通信, 国立民族学博物館, 手芸文化の現在をみつめるために, 山崎明子, 2017年06月, 157, 157, 22-23, 23
  • 査読あり, 日本語, 『芸術工学』神戸芸術工科大学紀要, 神戸芸術工科大学, 「身体の記憶とテキスタイル」展 講義と展示のコラボレーション実践, 山崎明子; 石垣陽子, 本報告は、奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター主催の「石垣陽子作品展 身体の記憶とテキスタイル」と全学科目「ジェンダー論入門」のコラボレーション実践報告である。通常、大学教育において展示を導入する際、展示過程への学生の参加が中心となりキュレーション学習と位置付けられることが多い。本実践は、「ジェンダー論入門」というオムニバス講義の中で「美術とジェンダー」について学び、講義を前提として作品展を観ること、講義者と作家のトークセッション、さらに学生は展覧会批評に挑むことにより、作品理解を深め「美術」を社会的・文化的構造の中に位置づけ理解することを目指している。アートをアカデミズムの中に引き寄せると同時に、アートがアカデミズムの枠組みに侵犯することで、その境界線上で主体的に作品と向き合う場を構築し批評空間を創出する可能性を生む。This is a report of the practical implementation of a collaboration between the "Introduction to the Gender Studies" course and the hosting of the Yoko ISHIGAKI Exhibition "Physical Memories and Textiles" by Nara Women's University's Asia and Gender Culture Research Center. Normally, when an exhibition is introduced into university class work, it is often student-orientated and in the form of curation praxis. In this case, students studied "Art and Gender" within the omnibus lectures of the "Introduction to the Gender Studies" course with the condition that they went to an exhibition, took part in a talk show with the artist and by daring to critique the exhibition, the aim was to have them develop a deeper understanding of the exhibits by understanding the social and cultural framework of the positioning of "art". By drawing art into academia, it is coincidentally possible to have art invade the framework of academia and at the dividing line, provide a place at the where students can subjectively confront art and make it possible to create a"critical space"., 2010年11月
  • 査読あり, 日本語, 『大学美術教育学会誌』, 女子用図画教科書のジェンダー・ポリティクス, 山崎明子, 2008年03月, 441-448
  • 査読あり, 日本語, 『美術教育学』, 美術科教育学会, 昭和初期女子洋画塾に関する研究―赤艸社女子絵画研究所における美術教育―, 山崎明子, 洋画家・亀高文子が主宰する女子のための洋画塾「赤艸社」は,昭和初期の神戸に設立された。阪神間の富裕な階層の少女が同人の中心であり,同時代においてその活動の華やかさで知られる。高い画力を持つ同人たちは,積極的に展覧会に出品したが,彼女たちは決して画家として立つことはなく,その活動はしばしば「お稽古事」と呼ばれてきた。赤艸社では同人たちは画家として自立することではなく,教養高い母となることを期待されていた。その社会的期待は,彼女たちが属する社会階層とジェンダー秩序に依拠したものであった。赤艸社の活動はクラスとジェンダーに規定される社会的要請に応えた一つの教育活動であったと定位することができる。, 2008年03月, 29, 591-603, 603, 10.24455/aaej.29.0_591
  • 査読あり, 日本語, 『美術教育学』, 美術科教育学会, 女子美術教育における「手芸」の位置―ジェンダー理論による「手芸」概念の検討―, 山崎明子, 近代日本における女子に対する美術教育は,男子の美術教育とは異なる枠組みを持ち,女子美術教育のあり方を特徴づけるのは,「手芸」という概念で表される女性の手仕事に関わる領域を包含する点にある。近代手芸論と美術家たちによるデイスクールから明らかになるように,「手芸」と「美術」は女子教育下において親和性を持ち,両者は「女子の美術」という特化した枠組みの中に位置づけられるものである。美術/工芸に対する女子の美術/手芸の関係は,美術領域からの「手芸」の除外だけではなく,女子の総合的な創造活動の育成システムそのものを美術教育の枠組みから除外した可能性を持つ。「手芸」概念を照射することにより,美術教育に内在するジェンダー・システムが明確になるとともに,本論は現代のファイバー・アートの受容に関する問題提起も行なっている。, 2007年03月, 28, 28, 373-382, 382, 10.24455/aaej.28.0_373
  • 査読あり, 日本語, 『大学美術教育学会誌』, ジェンダーの視点による近代日本における美術教育の枠組みの検討―「女子の美術教育」というテーマをめぐって―, 山崎明子, 2006年03月, 38, 375-381
  • 査読あり, 日本語, 『女性学』, 日本女性学会, 下田歌子の社会構想と「手芸」, 山崎明子, 2005年03月, 12, 12, 48-62, 62
  • 査読あり, 日本語, 『美術教育学』, 美術科教育学会, 明治期における女性と美術教育, 山崎明子, 1991年03月, 12, 12, 287-294, 294, 10.24455/aaej.12.0_287
  • 査読無し, その他, 2022年度千葉大学人文公共学府研究プロジェクト「表象と批評―脱/中心化の営みとして」, 日本におけるキリスト教伝道と手芸―その議論の前提として―, 山崎明子, 2023年03月, 研究論文(学術雑誌)

MISC

  • 査読無し, 日本語, f vision, 手作りマスクが再編するジェンダー秩序――手仕事と科学の狭間で, 水島希; 山崎明子, 2020年06月, 1, 1, 23, 29, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 徳本萌子:ミシンで葉っぱを縫う―現代日本におけるテキスタイル・アート⑪, 山崎 明子, 2019年10月, 175, 1, 7
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 山﨑香織:ロウケツ染の「快楽」と「実験」―現代日本におけるテキスタイル・アート⑩, 山崎明子, 2019年04月, 172, 8-14
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 中井由希子:奈良で「服」を染める―現代日本におけるテキスタイル・アート⑨, 山崎明子, 2018年10月, 169, 1-7
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 「旅する布たち」:ひろいのぶこの作品世界―現代日本におけるテキスタイル・アート⑧, 山崎明子, 2018年04月, 166, 1-7
  • 査読無し, 日本語, 『未完成―企図/作品/芸術家―』千葉大学大学院人文公共学府研究プロジェクト報告書, 戦時下の手芸―十五年戦争期における手芸文化と「手芸」の社会的意味―, 山崎明子, 2018年02月, 333, 151-163
  • 査読無し, 日本語, 月刊みんぱく, 手芸で社会とつながる――大阪万博の「童心曼陀羅」, 山崎明子, 2017年11月, 41, 11, 18-19
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 抵抗の痕跡・碓井ゆいの「シャドウワーク」―現代日本におけるテキスタイル・アート⑦, 山崎明子, 2017年10月, 163, 10-15
  • 査読無し, 日本語, 特別展「BODY/DRESS」展覧会図録 石川県能登島ガラス美術館, ガラスとジェンダー―フェミナイズされた欠片を拾う―, 山崎明子, 2017年07月
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, モンデンエミコの「刺繍日記」―現代日本におけるテキスタイル・アート⑥, 山崎明子, 2017年04月, 160
  • 査読無し, 日本語, 『テクストと引用―原典,異本,翻案―』千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書, 刑務所の伝統工芸, 山崎明子, 2017年03月, 321, 128-137
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 「Nousぬう」:批評の場の構築ために―現代日本におけるテキスタイル・アート⑤, 山崎明子, 2016年10月, 157, 11-16
  • 査読無し, 日本語, 月刊みんぱく, ニッポンの「手芸」―近代から現代まで, 山崎明子, 2016年05月, 40, 5, 18-19
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 新田恭子のあばり編み:コンセプチュアル・ネッティングの試み―現代日本におけるテキスタイル・アート④, 山崎明子, 2016年04月, 154, 11-16
  • 査読無し, 日本語, 『歴史=表象の現在Ⅲ 記す/編む/現す』千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書, 展示空間のポリティクス―アイヌ民族表象をめぐって―, 山崎明子, 2016年03月, 305, 190-202
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 野田凉美:テキスタイルを哲学する―現代日本におけるテキスタイル・アート③, 山崎明子, 2015年12月, 152, 12-18
  • 査読無し, 日本語, デザイン理論, 意匠学会, 書評 上羽陽子著『インド染織の現場 つくり手たちに学ぶ』, 山崎明子, 2015年08月, 66, 66, 88-89, 89
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 酒井稚恵のスモッキングと「ポエム」―現代日本におけるテキスタイル・アート②, 山崎明子, 2015年04月, 148, 5-11
  • 査読無し, 日本語, 『歴史=表象の現在Ⅱ―記憶/集積/公開―』千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書, 言説としての「女職人」, 山崎明子, 2015年03月, 294, 212‐221
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 震災の記憶と表象の不可能性―「震災から20年 震災 記憶 美術」展, 山崎明子, 2015年02月, 147, 1-5
  • 査読無し, 日本語, 美術運動史研究会ニュース, 現代日本におけるテキスタイル・アート―呉夏枝の作品をめぐる「記憶」の表象, 山崎明子, 2014年08月, 144, 1-8
  • 査読無し, 日本語, 『人工知能』人工知能学会誌, 人工知能学会 ; 2014-, 「「人口知能」誌の表紙デザイン意見・議論に接して―視覚表象研究の視点から―」, 山崎明子; 池田忍, 2014年03月, 29, 2, 167-171, 171
  • 査読無し, 日本語, 奈良女子大学研究報告書『藤島武二『造花』に関する試論』, 「藤島武二『造花』に関する試論~学部演習の実践報告として~」, 山崎明子, 2014年03月
  • 査読無し, 日本語, 『社会システム〈芸術〉とその変容―現代における視覚文化/美術の理論構築』平成23―25年度科学研究費補助金基盤研究(A)研究成果報告書, 「社会システム〈芸術〉とジェンダー 「森美術館問題」における「撤去」の議論を通して―」, 山崎明子, 2014年03月, 41-49
  • 査読無し, 日本語, 『AC2』青森公立大学国際芸術センター, 「「針々と、たんたんと」――今、手仕事と向き合うアーティストのまなざし」, 山崎明子, 2014年03月, 15, 26-27
  • 査読無し, 日本語, 『歴史=表象の現在』千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書, 「「手芸の近代史」からみるアイヌ女性の手仕事」, 山崎明子, 2014年02月, 279, 205-215
  • 査読無し, 日本語, 『宮脇綾子展 アプリケにつづる愛』一宮市立三岸節子記念美術館, 「宮脇綾子のアップリケ~手芸の歴史から見る」, 山崎明子, 2013年06月, 6-12
  • 査読無し, 日本語, 「女たちの21世紀」, アジア女性資料センター, 「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」展, 山崎明子, 2013年03月, 73, 70-73, 73
  • 査読無し, 日本語, 科研費報告書, 美術教育とジェンダー, 山崎明子, 2013年03月
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 里山アートと地域コミュニティ―関西圏のアートイベントから, 山崎明子, 2012年12月, 132, 1-5
  • 査読無し, 英語, Motherhood- Mother Images in Korean Art, Mother Images in Asian Art, Handicrafts in modern Japan: Raising mothers, cultivating feminine virtue, 山崎明子, 2012年05月, 178-185
  • 査読無し, 日本語, 歴史における周縁と共生―疫病・触穢思想・女人結界・除災儀礼―, 「月経」という経験の表象, 山崎明子; 研究代表者; 鈴木則子, 2012年03月, 154-162
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, HANARART―奈良・町家の芸術祭―, 山崎明子, 2012年01月, 124, 1-5
  • 査読無し, 日本語, 月刊「We learn」, Women's Art「やわらかな皮膚感覚―「私」を触発するテキスタイルアート」, 山崎明子, 2011年06月, 698, 12-13
  • 査読無し, 日本語, 月刊「We learn」, Women's Art 「ノスタルジック手芸―「手芸」から立ち上がるアートの世界」, 山崎明子, 2011年05月, 697, 12-13
  • 査読無し, 日本語, 月刊「We learn」, Women's Art「手芸とジェンダー―手芸はアートじゃないのか?」, 山崎明子, 2011年04月, 696, 12-13
  • 査読無し, 日本語, 千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書, 千葉大学大学院人文社会科学研究科, 踊る女学生の身体―教育空間に示された近代的女性身体, 山崎明子, 千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第213集『身体/表象 - 通文化史的研究 -』池田忍 編"Bodies as Representation : Viewpoints in cross-cultural history" Report on Research Project No.213, 2011年02月, 第213, 104-115, 113
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 再び、女性画家展をみるということ「京の閨秀・女流・女性画家―担ったもの/担わされたもの」展, 山崎明子, 2010年09月, 114, 7-10
  • 査読無し, 日本語, 『歴史学研究』, 青木書店, 展示評「神話―日本美術の想像力」, 山崎明子, 2010年08月, 869, 58-61, 61
  • 査読無し, 日本語, 『イメージ&ジェンダー』, 彩樹社, ピンクリボンキャンペーンをめぐる表象の政治学, 山崎明子, 2010年03月, 10, 10, 27-35, 35
  • 査読無し, 日本語, 『着衣する身体―身体と衣服をめぐる表象のジェンダー・ポリティクス』大阪大学科研報告書, リカちゃん人形の身体表象への欲望――着替える身体から着替えない身体へ, 山崎明子; 武田佐知子編, 2010年03月, 114-129
  • 査読無し, 日本語, 『イメージ&ジェンダー』, 展評 特別展 神戸の美術家「亀高文子とその周辺」, 山崎明子, 2010年03月, 10, 103
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 「医学と芸術」――その狭間にあるものと、周縁にあるもの, 山崎明子, 2010年03月, 110, 1-5
  • 査読無し, 日本語, 『女たちの21世紀』, アジア女性資料センター, 事業はすでに形骸化スパイラルにおちいっている!??指定管理化される女性センター、その過渡期的分析, 山崎明子; 水島希他, 2009年12月, 60, 18‐21, 21
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(8)-戦後美術教育のジェンダー枠組みの形成, 山崎明子, 2009年08月, 105, 7-11
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(7)-岸田劉生『図画教育論』再考, 山崎明子, 2009年05月, 103, 1-5
  • 査読無し, 日本語, 『歴史評論』, 「「女学生」という表象――袴からセーラー服へ」(コラム), 山崎明子, 2009年04月, 77-80
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 養蚕をめぐる文化表象の現在, 山崎明子, 2009年04月, 102, 3-7
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(6)―女子の美術教育機関 赤艸社女子絵画研究所, 山崎明子, 2009年02月, 100, 17-20
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(5)―女子美術学校の美術教育, 山崎明子, 2008年12月, 98, 1-4
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(4)女の子はどのように「美術」を学んだのか?―女子用図画教科書③, 山崎明子, 2008年11月, 97, 5-9
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(3)女の子はどのように「美術」を学んだのか?―女子用図画教科書②, 山崎明子, 2008年09月, 96, 9-12
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(2)女の子はどのように「美術」を学んだのか?―女子用図画教科書①, 山崎明子, 2008年07月, 95, 4-8
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 美術教育とジェンダー(1)「女子の美術」の論じ方, 山崎明子, 2008年06月, 94, 4-8
  • 査読無し, 日本語, 『表象/帝国/ジェンダー―聖戦から冷戦へ―』千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書、第175集, 千葉大学大学院人文社会科学研究科, 戦後手芸ブームと新たな「主婦」規範, 山崎明子, 千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第175集『表象/帝国/ジェンダー --聖戦から冷戦へ』, 2008年02月, 175, 91-110, 110
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, ミシン・アート考 美術/手芸/ジェンダー, 山崎明子, 2008年02月, 91, 1-4
  • 査読無し, 日本語, 『女性学年報』川村女子大学女子学研究所, 明治における婦徳の象徴としての手芸, 山崎明子, 2007年04月, 4, 28-34
  • 査読無し, 日本語, 『家父長制世界システムにおける戦時の女性差別の構造的研究』, 表象としての「千人針」―「千人針」の表象分析のためのジェンダー理論によるアプローチ―, 山崎明子, 2007年03月, 115-129
  • 査読無し, 日本語, 『近代日本の女性美術家と女性像に関する研究』, 近代日本社会のジェンダー編成と「手芸」の位置―「手芸をする女」の表象を手がかりに―, 山崎明子, 2007年03月, 139-152
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 戦争を巡る「物語」 ―ジェンダーの視点から見る「遊就館」と「昭和館」の展示, 山崎明子, 2006年12月, 85, 1-4
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 今、女性画家展を見るということ―「島成園と浪華の女性画家」展―, 山崎明子, 2006年04月, 80, 1-4
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 「剥ぎ取られた意味」の意味―ブリコラージュ展―, 山崎明子, 2005年07月, 75, 2-4
  • 査読無し, 英語, Womanly Expertise: Women's Skills and the Modernization of Japan, The National Encouragement of Handicrafts in the Meiji Period, 山崎明子; Sanae Tokizane, 2005年03月, 25-37
  • 査読無し, 日本語, 『イメージ&ジェンダー』, 展覧会評「アジアの華」展, 山崎明子, 2005年03月, 5, 121
  • 査読無し, 日本語, 『美術運動史研究会ニュース』, 制度としての「美術」、方法論としての「手芸」―ファイバー・アートの可能性を考える, 山崎明子, 2005年01月, 71, 1-3
  • 査読無し, 日本語, 『喫煙倫理とジェンダー』, たばこ広告にみる女性イメージ, 山崎明子, 1998年03月, 126-142
  • 査読無し, 日本語, 『女性の技芸と労働をめぐる性差構造―特に「紡ぐ女・織る女」のイメージとその意味について』, 千葉大学大学院社会文化科学研究科, 明治国家における女性役割と「手芸」, 山崎明子, 千葉大学社会文化科学研究科研究プロジェクト報告書第8集『女性の技芸と労働をめぐる性差構造』所収, 1998年03月, 8, 1-15, 15
  • 査読無し, 日本語, 『たばこをめぐる女性の表象』, <天狗煙草>ポスターにみる女性の裸体表象, 山崎明子, 1997年03月, 7-33
  • 査読無し, 日本語, 『喫煙表現におけるジェンダー』, LIFE誌のたばこ広告に見る男女像, 山崎明子, 1996年03月, 57-92
  • 査読無し, 日本語, 『女性の喫煙と社会規範』, テレビコマーシャルにみるジェンダー, 山崎明子, 1995年03月, 93-125
  • 査読無し, 日本語, 女性とたばこをめぐるディスクールとビジュアル・メッセージ, 昭和30年代のたばこ広告ポスターにおける女性像と新たな規範, 山崎明子, 1993年03月, 97-126
  • 査読無し, 日本語, ユリイカ, ぬいぐるみとジェンダー, 山崎明子, 2021年01月, 53, 1, 255, 262
  • 査読無し, 日本語, アジア・ジェンダー文化学研究, 書評 Queering The Subversive Stitch: Men and the Culture of Needlework, 山崎明子, 2022年03月, 6, 75, 78, 書評論文,書評,文献紹介等

書籍等出版物

  • 現代手芸考 : ものづくりの意味を問い直す, フィルムアート社, 上羽, 陽子; 山崎, 明子; 蘆田, 裕史; 五十嵐, 理奈; 金谷, 美和; 木田, 拓也; 齋藤, 玲子(学芸員); 塩本, 美紀; 新本, 万里子; 杉本, 星子; 中谷, 文美; 野田, 涼美; 平芳, 裕子; ひろい, のぶこ; 南, 真木人; 宮脇, 千絵; 村松, 美賀子, 2020年09月, 295p, xv, 日本語, その他, 9784845919116
  • 問いかけるアイヌ・アート, 岩波書店, 池田, 忍; 五十嵐, 聡美; 貝澤, 徹; 小笠原, 小夜; 吉原, 秀喜; 高橋, 桂; 山崎, 明子; 中川, 裕, 第7章「アイヌ文様に触発されて」(pp.167-178)、第9章「アイヌ文化をめぐる表象の現在―「誰」が「何」を作るのか」(pp.215-239), 2020年09月, xi, 281, 2p, 日本語, その他, 9784000614207
  • 趣味とジェンダー〈手づくり〉と〈自作〉の近代, 青弓社, 山崎 明子, 「ジュニアそれいゆ」にみる少女の手芸(pp.34-62), 2019年06月, その他, 査読無し, その他
  • ジェンダーで問い直す暮らしと文化―新しい生活文化学への挑戦ー, 敬文社, 山崎 明子, 手工芸品の価値をめぐるジェンダー・ポリティクス(pp.81-98), 2019年03月, その他, 査読無し, その他
  • <妊婦>アート論 孕む身体を奪取する, 青弓社, 山崎明子, 分担, 2018年01月, pp.9-15, 日本語, 査読無し, その他
  • 同性愛をめぐる歴史と法 尊厳としてのセクシュアリティ, 明石書店, 山崎明子, 分担, 2015年08月, 285-291, 日本語, 査読無し, その他
  • 歴史を読み替える ジェンダーから見た日本史, 大月書店, 山崎明子; 久留島典子ほ, 分担, 2015年01月, 18-19, 日本語, 査読無し, その他
  • 『交錯する知―衣装・信仰・女性―』, 思文閣出版, 山崎明子, 分担, 2014年03月, 498-518, 日本語, 査読無し, その他
  • 着衣する身体と女性の周縁化, 思文閣出版, 山崎明子; 脇田晴子他, 分担, 2012年04月, 402-419, 日本語, 査読無し, その他
  • ひとはなぜ乳房を求めるのか 危機の時代のジェンダー表象, 青弓社, 山崎明子, 筆頭著者, 2011年08月, 7-22、64-92、207-213, 日本語, 査読無し, その他
  • 女性とたばこの文化誌 ジェンダー規範と表象, 世織書房, 山崎明子; 舘かおる他, 分担, 2011年03月, 113-134、149-214, 日本語, 査読無し, その他
  • 『視覚表象と音楽』ジェンダー史叢書第4巻, 明石書店, 山崎明子, 分担, 2010年02月, pp.279-298, 日本語, 査読無し, その他
  • 「日本女性史叢書」第5巻下田歌子著『日本の女性』復刻解説, クレス出版, 山崎明子, その他, 2007年, 1-6, 日本語, 査読無し, その他
  • 『近代日本の「手芸」とジェンダー』, 世織書房, 山崎明子, 2005年10月, 日本語, 査読無し, その他
  • 「青鞜の表紙絵」『『青鞜』を読む』, 學芸書林, 山崎明子, 分担, 1998年11月, pp.402-423, 日本語, 査読無し, その他
  • 下田歌子と近代日本: 良妻賢母論と女子教育の創出 (実践女子大学下田歌子記念女性総合研究所研究叢書 第 1巻), 勁草書房, 第8章 下田歌子の手芸論―「手芸」による女子の自立を目指して, 2021年09月01日, 346, その他, その他, 4326603399
  • 「ものづくり」のジェンダー格差 : フェミナイズされた手仕事の言説をめぐって, 人文書院, 山崎, 明子, 2023年05月, 286p, 日本語, その他, 9784409241561
  • ジェンダー事典, 丸善出版, ジェンダー事典編集委員会; 松本, 悠子, 2024年01月, xxvi, 769p, 日本語, その他, 9784621308875
  • 手のひらの針 : 碓井ゆい作品展 : 記録集, [出版社不明], 碓井, ゆい; 山崎, 明子; 奈良女子大学アジア・ジェンダー文化学研究センター, 2023年, 冊(ページ付なし), 日本語, その他
  • 「ひと」から問うジェンダーの世界史, 大阪大学出版会, その他, その他

講演・口頭発表等

  • 山崎明子, 第十五回ジェンダー史学会大会, 特攻兵と慰問人形―手作りの贈答品による「励まし」と「慰め」―, 2018年12月, 日本語, 東京外国語大学, 国内会議
  • 山崎明子; 山﨑明子, 秋季特別展示「アプリケと暮らしの美 - 宮脇晴・綾子・檀親子展」講演, 「戦後から生まれた手芸」, 2018年11月, 日本語, 姫路市書写の里・美術工芸館, 姫路市書写の里・美術工芸館
  • 山崎明子, 第十四回ジェンダー史学会大会, 『日本婦人』にみる「慰問」ディスクール, 2017年12月, 日本語
  • 山崎明子, 神戸ファッション美術館「宮脇綾子 美しいアプリケ\n布がつむぐ暮らしの装い」展, 「戦後」から生まれた手芸 ―手芸の近代史から宮脇綾子の作品をみる―, 2017年11月, 日本語
  • 山崎明子, シンポジウム「いま、あらためて考えるアイヌ・アート―地域・民族・伝統・想いの表象とその未来」, 展示空間のポリティクス, 2016年03月, 日本語, アイヌ文化交流センター(東京)
  • 山崎明子, 関西圏女子大学連携プロジェクト「異分野キックオフ交流会」, 手仕事とジェンダー~女性の創造活動をめぐる社会背景~, 2016年02月, 日本語, 武庫川女子大学
  • 山崎明子, 「すごいぞ、これは!」展(高知会場)スペシャル・トークイベント「それらを愛でること・批評すること―美術のまなざしは「障がいのある人のアート」になにができるのか?」, 周縁化のポリティクスを考える, 2016年01月, 日本語, 心揺さぶるアート事業実行委員会, 藁工ミュージアム, 国内会議
  • 山崎明子, 共同研究会「現代「手芸」文化に関する研究」, 近代日本の「手芸」から戦後の手芸ブームまで 2」, 2015年03月, 日本語, 国立民族学博物館, 国立民族学博物館, 国内会議
  • 山崎明子, 共同研究会「現代「手芸」文化に関する研究」, 近代日本の「手芸から戦後の手芸ブームまで, 2014年11月, 日本語, 国立民族学博物館, 国立民族学博物館, 国内会議
  • 山崎明子, Sharing Gender Issues in Asia, Issues Surrounding Women’s Handicrafts, 2014年09月, 英語, 奈良女子大学アジアジェンダー文化学研究センター, 奈良女子大学
  • 山崎明子; 北ヶ嵜知聡; 髙原葵; 小宮山由莉, イメージ&ジェンダー研究会, 「藤島武二『造花』に関する試論_x000B_~学部演習の実践報告として~」, 2013年11月, 日本語, 国内会議
  • 山崎明子, 公開コロキウム「社会システム<芸術>―全体像の解明に向けて」, 「ジェンダーシステムとアートを考える」, 2013年11月, 日本語, 山口芸術センター
  • 山崎明子, 一宮市立三岸節子記念美術館「特別展アプリケにつづる愛 宮脇綾子展」, 「宮脇綾子と日本近代の手芸史」, 2013年07月, 日本語, 一宮市立三岸節子記念美術館, 国内会議
  • 山崎明子, 実践被服科会総会講演会, 「近代日本の手芸―下田歌子の社会構想と手芸」, 2013年04月, 日本語, 実践被服科会
  • 山崎明子, 梨花女子大学博物館国際シンポジウム2012「母性―アジアのアートにおける母のイメージ」, 近代日本の手芸:母と婦徳の育成, 2012年05月, 英語, 梨花女子大学博物館, 梨花女子大学, 国際会議
  • 山崎明子, イメージ&ジェンダー研究会, 絵を描く「娘たち」を育てる:赤艸社と近代美術教育, 2009年09月, 日本語
  • 山崎明子, イメージ&ジェンダー研究会, ピンクリボンキャンペーンをめぐる表象の政治学, 2009年07月, 日本語, 国内会議
  • 山崎明子, 日本女性学会, 指定管理化される女性センター―その過渡期的分析, 2009年06月, 日本語, 国内会議
  • 山崎明子, 美術科教育学会全国大会, 近代女子図画教育にみる教科の枠組み―家事・裁縫科目との関連から, 2008年03月, 日本語, 群馬大学, 国内会議
  • 山崎明子, 男女共同参画週間記念フォーラム・シンポジウム, 女性関連施設における手芸活動, 2007年06月, 日本語, 東京都港区男女平等参画センター, 港区立男女平等参画センター, 国内会議
  • 山崎明子, 美術科教育学会全国大会, 昭和初期女子洋画塾に関する研究\n?神戸・赤艸社女子絵画研究所にみる画家と同人の社会的関係について?, 2007年03月, 日本語, 金沢大学, 国内会議
  • 山崎明子, シンポジウム「戦争と女性」, 表象としての千人針―千人針の表象分析のためのジェンダー理論によるアプローチ, 2006年12月, 日本語, 東京ウィメンズプラザ, 国内会議
  • 山崎明子, 女性史総合研究会, 表象としての「皇后の養蚕」, 2006年09月, 日本語, 国内会議
  • 山崎明子, 美術科教育学会全国大会, 女子美術教育における「手芸」の位置づけ, 2006年03月, 日本語, 京都教育大学, 国内会議
  • 山崎明子, ジェンダー史学会 「女が絵を描くということ―日本近代における女性と美術の社会史的考察」, 女が画家であり続けるということ―昭和初期の神戸・亀高文子と赤艸社, 2005年11月, 日本語, 中央大学, 国内会議
  • 山崎明子, シンポジウム「女性の創造力と布」, 明治における婦徳の象徴としての手芸, 2005年10月, 日本語, 川村学園女子大学, 国内会議
  • 山崎明子, 公開シンポジウム「ジェンダー史の視座」, 近代日本社会のジェンダー編成と「手芸」の位置―「手芸をする女」の表象を手がかりに―, 2005年05月, 日本語, 東京女子大学, 国内会議
  • 山崎明子, “Womanly Expertise: Women's Skills and the Modernization of Japan”, “The National Encouragement of Handicrafts in the Meiji Period”, 2004年06月, 英語, Chiba University, 国際会議
  • 山崎明子, イメージ&ジェンダー研究会, 下田歌子の社会構想と手芸―近代日本の女性統御システムの構築, 2003年10月, 日本語, 国内会議
  • 山崎明子, 日本女性学会全国大会, 下田歌子の社会構想と「手芸」, 2003年06月, 日本語, 十文字学園大学, 国内会議
  • 山崎明子, Graduate Student Conference “Female Images, Female Lives,”, The Creativity of Meiji Period Women: Reconsidering the Concept of Handicraft", 2000年02月, 英語, Yale University
  • 山崎明子, 美術史学会東支部特別例会, 明治国家における女性役割と「手芸」, 1998年02月, 日本語, 千葉大学, 国内会議
  • 山崎明子, 美術史学会東支部例会, 美術批評におけるセクシャルバイアス, 1995年03月, 日本語, 慶応義塾大学, 国内会議
  • 山崎明子, 美術科教育学会, 明治期における女性と美術教育, 1990年03月, 日本語, 福岡教育大学, 国内会議
  • 竹田恵子; 菊地夏野; 山崎明子; 吉澤弥生, カルチュラルタイフーン2022, 美術教育とジェンダー パネル「(ポスト)フェミニズムと現代美術」, 2022年09月17日, その他
  • 竹田恵子; 山崎明子; 神野由紀; 吉良智子; 高橋律子, カルチュラルタイフーン2023, パネル:アート・手芸・ジェンダー ―「ものづくり」のジェンダー格差―, 2023年09月03日, その他

Works(作品等)

  • 現代『手芸』文化に関する研究, 2014年10月, 2018年03月
  • 展覧会「石垣陽子作品展 身体の記憶とテキスタイル―身体経験をまなざすこと/身体と向き合うこと」, 2010年07月, 2010年07月
  • 展覧会「手のひらの針 碓井ゆい作品展」, 山崎明子; 碓井ゆい, 2023年11月10日, 2023年11月17日

受賞

  • 奈良ソロプチミスト女性研究者賞, 国際ソロプチミスト奈良―まほろば, 山崎明子, 2015年12月
  • 美術教育学賞, 山崎明子, 2009年03月
  • 女性史学賞, 山崎明子, 2008年01月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 基盤研究(C), 2019年04月01日, 2023年03月31日, 19K12608, 手芸品の社会的価値に関するジェンダー構造, 山崎 明子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奈良女子大学, 3380000, 2600000, 780000, 今年度は、第一に、手芸文化が他のメディアの中でいかに描かれ、消費されてきたのか、また第二に、現代社会においていかに展示され鑑賞されるのかを中心に研究を進めてきた。 第一の問題については、映画「キルトに綴る愛」、「YARN 人生を彩る糸」、「彼らが本気で編むときは」、そして「マルタのやさしい刺繍」を分析対象として、映像作品における手芸の表象を検討した。また、漫画作品でも多様な視点から手芸文化が取り上げられていることを確認し、それらの年代的な変化を検証してきた。70年代前後の少女漫画では愛情の表象であったり、内気な少女特有の性格の表現であったものが、2000年代以降少年やサラリーマンの手芸が取り上げられるなど、手芸をする主体の変化が見られるとともに、描かれる手芸文化そのものの変容も読み取ることができた。 第二の問題では、現代アートを中心にかつて芸術から排除されてきた手芸文化が表出するシーンが多くなり、現代社会の視覚文化において手芸はさらに多様なものとなっていることがわかる。特に女性アーティストの作品ではしばしば手芸文化が取り上げられ、イメージの固定化とその脱却が試みられていることが理解できた。一方で、固定的な手芸イメージを反復し消費するキュレーションも展開され、展覧会等でそれらを確認することができた。 今年度もコロナの影響により十分に調査研究を進めることが難しかったが、次年度以降まとめ上げていく予定である。, kaken
  • 基盤研究(B), 2016年04月01日, 2019年03月31日, 16H03327, 戦争と慰問文化―慰問の実践とシステムに関する文化史研究, 山崎 明子; 森 理恵; 池川 玲子; 内海 愛子; 藤木 直実, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奈良女子大学, 16770000, 12900000, 3870000, 「慰問」という行為に着目し検証することを本研究課題とする中で、以下の研究成果を得ることができた。各論として婦人活動としての慰問や傷痍軍人への慰問、人形という慰問品、児童文学による啓蒙など、戦争を支持し支援するための社会のサブシステンスとして慰問が機能してきたことが明らかになった。法や社会制度が補填しきれない溝を、国民の主体的な物資と労力の提供により補い、戦う主体を支えるためのジェンダー・システムとして極めて重要であると結論付けることができた。, kaken
  • 基盤研究(C), 2015年04月01日, 2018年03月31日, 15K01927, 近代日本の手作りとジェンダー -大量生産の時代における趣味のジェンダー化-, 神野 由紀; 辻 泉; 山崎 明子; 溝尻 真也; 中川 麻子; 飯田 豊; 塩谷 昌之; 塩見 翔; 松井 広志; 佐藤 彰宣; 今田 絵里香, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 関東学院大学, 4810000, 3700000, 1110000, 大量生産の既製品が安易に購入できるようになった20世紀半ば、自己表現としての手作りが大衆化していく。本研究では雑誌調査などから、女性の手芸に対して男性は工作と呼ばれる手作り趣味が興隆した背景を明らかにした。男女の手作りは近代的なジェンダーの枠組みの中で、それぞれの領域を発展させていった。両者の関係は女性解放運動の影響、あるいは男性の家庭生活への接近などにより揺れ動きつつも、それを完全に越境することが困難な時代が続いた。しかし今日、こうしたジェンダーの枠組みを超えるような新たな手作りの文化も生まれてきていることも明らかになった。, kaken
  • 基盤研究(A), 2008年, 2011年, 20242018, 歴史における周縁と共生-疫病・触穢思想・女人結界・除災儀礼-, 鈴木 則子; 脇田 晴子; 平 雅行; 梅澤 ふみ子; 久保田 優; 武藤 武藤; 三枝 暁子; 成田 龍一; 武田 佐知子; 小林 丈広; 白杉 悦雄; 谷口 美樹; 福田 眞人; 脇田 修; 濱千代 早由美; 長 志珠絵; 尾鍋 智子; 菅谷 文則; 山崎 明子; 加藤 美恵子; 栗山 茂久, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奈良女子大学, 36270000, 27900000, 8370000, 本研究は、日本の歴史のなかで女性の周縁化(地位の劣化)が進行していく過程を、女性の身体に対する認識の歴史的変化に着目しつつ、医学・衛生・宗教・地域・出産/月経という主として五つの側面から検討を加えた。伝統的医学と近代医学それぞれの女性身体観、近代衛生政策における女性役割の位置づけ、仏教と神道の女性認識の変遷、血穢などに対する地域社会の対応の形成等について明らかにしえた。, kaken
  • 基盤研究(C), 2022年04月01日, 2025年03月31日, 22K12643, 「伝道」された「西洋手芸」―明治前半期のキリスト教受容と手芸文化, 山崎 明子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奈良女子大学, 3770000, 2900000, 870000, kaken
  • 基盤研究(B), 2020年04月01日, 2023年03月31日, 20H04447, 「アジア・ジェンダー史」の構築と「歴史総合」教材の開発, 三成 美保; 粟屋 利江; 村上 薫; 小浜 正子; 鈴木 則子; 小野 仁美; 長 志珠絵; 山崎 明子; 桃木 至朗; 河上 麻由子; 野村 鮎子; 久留島 典子; 井野瀬 久美惠; 姫岡 とし子; 永原 陽子; 落合 恵美子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 17680000, 13600000, 4080000, 研究実績は、主に以下の2点である。 (1)科研費共同研究の成果として『<ひと>から問う世界史』の出版に向けて、編集・執筆に着手した。本書は全3巻構成である。第1巻『「ひと」とはだれか?――身体・セクシュアリティ・暴力』(三成美保・小浜正子・鈴木則子編)、第2巻『「社会」はどう作られるか?――家族・労働・文化』(久留島典子・姫岡とし子・小野仁美編)、第3巻『「世界」をどう問うか?――地域・戦争・環境』(井野瀬久美恵・長志珠絵・粟屋利江編)である。各巻の編者はすべて本科研研究分担者である。依頼した執筆者は、本科研の研究分担者や研究協力者を中心に100名以上に及ぶ。科研研究の成果であるため、大学出版会からの刊行として執筆者の印税はなしとし、広く学校教育や大学教養教育・市民教育に資するものとする。各巻300頁程度とし、2022年冬に出版を予定している。本企画の特徴は、ジェンダー研究の成果を明確にするために、「ひと・家族・国家」という構成をとること、項目とコラムを適宜取り混ぜ、最先端の研究成果をわかりやすく読者に提供すること、アジア諸地域に関する記述を大幅に増やし、世界史の中にアジア史を位置づけることを目指したことである。 (2)コロナ禍で対面シンポジウムが不可能になったため、本科研独自の新企画として、オンラインの国際シンポジウム「アジアジェンダー研究・ウェビナーシリーズ」(全5回程度を予定)を開始した。日英等の同時通訳を入れ、活発な議論ができるよう配慮した。第1回「家父長制についてー南アジアのジェンダー研究から」(2022年1月28日)、第2回「近代国家形成と家名ータイと日本の比較から」(2022年3月8日)を開催し、成果は本科研の専用WEBサイト(比較ジェンダー史研究会)に掲載している。招待講演は動画をアップし、コメントは文章(英訳予定)を掲載して、国際的発信を目指している。, kaken
  • 基盤研究(C), 2013年04月01日, 2016年03月31日, 25360039, アイヌ・アートの現在に見る「伝統」とジェンダー, 池田 忍; 山崎 明子; 中川 裕; 吉原 秀喜; 五十嵐 聡美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 千葉大学, 4940000, 3800000, 1140000, 本研究では、アイヌ・アートの制作と展示/販売が、今、どのような場で、誰を担い手として、どのようにおこなわれているのかを、歴史的経緯と併せ実態の調査・分析を進めてきた。アイヌの造形については、「伝統」の素晴らしさが語られ、その継承がうたわれるが、何をもって「伝統」とするのか。その今日的な継承は誰が、どこで担うのか。享受者は何を求めているのかを解明する必要がある。研究を通じて明らかにしたのは、アイヌ・アートの担い手が、創作活動の過程で、自らの制作地を離れ、時には「アイヌ文化」という枠組みを超えて、他の地域やジャンルの作り手や発信の担い手と積極的に交流する状況、その影響の広がりと意義である。, kaken
  • 基盤研究(A), 2011年04月01日, 2014年03月31日, 23242015, 社会システム<芸術>とその変容--現代における視覚文化/美術の理論構築, 長田 謙一; 木村 理恵子; 椎原 伸博; 佐藤 道信; 山本 和弘; 楠見 清; 山崎 明子; 加藤 薫; 木田 拓也; 熊倉 純子; 藤川 哲; 鴻野 わか菜; 後小路 雅弘; 水越 伸; 山口 祥平; 毛利 嘉孝; 森 司; 暮沢 剛巳; 神野 真吾; 竹中 悠美, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 49270000, 37900000, 11370000, 本研究は、個別研究およびその総合を通して、以下の知見を獲得するに至った。近代社会において「自律性」を有する独自システムを形成したと理解されてきた芸術は、1980年代以降、アジア諸国、ロシア・旧東欧圏、そしてアフリカまでをも包含して成立する「グローバル・アートワールド」を成立させ、それは非西洋圏に進む「ビエンナーレ現象」に象徴される。今や芸術は、グローバル経済進捗に導かれグローバル/ローカルな政治に支えられて、経済・政治との相互分立的境界を溶解させ、諸領域相互溶融的な性格を強めている。しかし、それゆえにまた、現代の芸術は、それ自体が政治的・経済的等々の社会性格を顕在化させることともなる。, kaken
  • 基盤研究(C), 2010年, 2012年, 22510288, 近代の視覚空間-教育とジェンダーをめぐる政治学, 山崎 明子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 奈良女子大学, 4030000, 3100000, 930000, 本研究は、ジェンダーの視点から近代日本の教育とその表象を検討したものである。特に、近代の女学校を対象に表現することと見ることを焦点化し、女学生の踊る身体と女子美術教育の在り方を検証した。第一に、女学生は、学校空間の中で自己の身体を視覚的交渉の媒体として位置づけることができる。第二に、女学生の美術表現は男子学生とは制度的に差異化され、男女の美術教育の枠組みは二分化されていたことが明らかになった。, kaken

Ⅲ.社会連携活動実績

1.公的団体の委員等(審議会、国家試験委員、他大学評価委員,科研費審査委員等)

  • 学協会
  • ジェンダー史学会, 理事, 学協会


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