研究者総覧

小野寺 香Onodera Kaoriオノデラ カオリ

所属部署名研究院人文科学系人間科学領域
職名准教授
Last Updated :2024/06/12

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プロフィール情報

  • 小野寺

学位

  • 博士(教育学), 東北大学, 2013年03月

研究分野

  • 人文・社会, 教育学

学歴

  • 2010年04月, 2013年03月, 東北大学, 教育学研究科
  • 2008年04月, 2010年03月, 東北大学, 教育学研究科
  • 2004年04月, 2008年03月, 東北大学, 教育学部

Ⅱ.研究活動実績

論文

  • 査読あり, 日本語, 韓国日本教育学研究, 韓国日本教育学会, 日本の「総合的な探究の時間」のテーマ設定に関する一考察:高等学校の教員と生徒への質問紙調査をもとに, 2023年年1月0月日, 1, 15
  • 査読あり, 日本語, 教科書フォーラム, 中央教育研究所, 台湾における高級中学『公民と社会』教科書にみるナショナル・アイデンティティ, 2022年年1月0月日, 23, 2, 15

MISC

  • 査読無し, 日本語, 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)最終報告書, 台湾での授業実践を伴ったアジア型グローバル教育の授業開発研究, 小野寺香, 2019年03月
  • 査読無し, 日本語, 広島大学大学院教育学研究科共同研究プロジェクト報告書, 広島大学教育学部のAO・推薦入試に関する探索的研究?教員・学生への質問紙調査?, 小野寺香; 小川佳万; 久井英輔, 2019年, 17, 77-86
  • 査読無し, 日本語, 奈良女子大学教育システム研究開発センター『教育システム研究』, 中国の高級中学における「総合実践活動」の特徴―日本の「特別活動」と「総合的な学習の時間」との比較を通して―, 小野寺香; 小川佳万, 2018年02月, 13, 339-350
  • 査読無し, 日本語, 大阪樟蔭女子大学研究紀要, 教員養成課程にお\nけるリアリスティック・アプローチ導入の理念と意義, 小野寺香; 村井尚子; 中山美佐; 濱谷佳奈; 山本一成; 坂田哲人, 2016年, 6, 81-90
  • 査読無し, 日本語, 大阪樟蔭女子大学研究紀要, 教員養成課程におけるリアリスティック・アプローチを導入した授業実践, 小野寺香; 山本一成; 中山美佐; 濱谷佳奈; 村井尚子; 坂田哲人, 2016年, 6, 187-197
  • 査読無し, 日本語, 国際教育, 中国における教員評価制度の展開, 小野寺香, 2015年, 21, 9-22

書籍等出版物

  • イギリス教育学の社会史, 昭和堂, 日本語, 学術書, 978-4-8122-2208-9
  • 批判的教育学事典, 明石書店, 小野寺香, 2017年, 441-460, 日本語, 査読無し, その他
  • アメリカ公立学校の社会史―コモンスクールからNCLB法まで―, 東信堂, 小野寺香; ほか, 分担, 2016年01月, 61-104, 日本語, 査読無し, その他

講演・口頭発表等

  • 小野寺香, 国内, 日本比較教育学会第57回大会, 高大接続の課題に関する日韓比較, 口頭発表(一般), 2021年06月25日, 日本語
  • 小野寺香、小川佳万、石井佳奈子, 中国四国教育学会第72回大会, 中国の大学入試改革-江蘇省を事例として-, 口頭発表(一般), 日本語
  • 小川佳万、小野寺香, 中国四国教育学会第72回大会, 課題研究の評価方法に関する一考察, 口頭発表(一般), 日本語
  • 小野寺香, 日本国際教育学会, 中国における教員の職能成長, 2018年09月, 日本語
  • 小野寺香, 日本比較教育学会, 東アジアにおける高大接続の比較研究-台湾の事例-, 2018年06月, 日本語
  • 小野寺香, 日本教師教育学会第27回研究大会, 台湾における教員養成改革と質保証, 2017年10月, 日本語
  • 小野寺香, 日本国際教育学会第28回大会, 中国の中等教育における教員の力量形成, 2017年09月, 日本語
  • 小野寺香, 日本国際教育学会第27回大会, 中国における教員の資質・能力に関する一考察, 2016年09月, 日本語
  • 村井尚子; 坂田哲人; 濱谷佳奈; 山本一成; 中山美佐; 小野寺香, 日本教師教育学会第26回研究大会ラウンドテーブルⅤ, リアリスティック・アプローチを用いた教員養成の実践②-教職実践演習を中心に, 2016年09月, 日本語
  • 坂田哲人; 村井尚子; 小野寺香; 濱谷佳奈; 山本一成; 中山美佐, 日本教師教育学会第25回研究大会ラウウドテーブル, リアリスティック・アプローチによる教師教育の実践:大阪樟蔭女子大学の事例を中心として, 2015年09月, 日本語, 国内会議
  • 小野寺香, 日本比較教育学会第51回大会ラウンドテーブル, 中国における中等教育段階での留学促進策, 2015年06月, 日本語

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 挑戦的萌芽, 2023年, 2025年, 23K17617, 研究分担者, 幼児アニメとエスノメソッドを活用した多文化保育実践のための研修教材の開発研究
  • 教科書研究奨励金(公益財団法人 中央教育研究所), 2021年04月, 2022年04月, 研究代表者, 台湾の学力観からみる公民形成―公民教科書分析から―
  • 基盤研究(B), 2019年, 2023年, 19H01639, 研究分担者, アジアにおける市民性教育の標準化と多様化に関する国際比較研究
  • 基盤研究C, 2021年, 2024年, 21K02285, 研究代表者, 中国の高校における「総合実践活動」の教育課程と大学入試での評価方法に関する研究
  • 若手研究(B), 2016年, 2020年, 16K17428, 研究代表者, 中国の中等教育におけるグローバル教員の資質・能力に関する実証的研究
  • 基盤研究(C), 2015年, 2018年, 15K04264, 研究分担者, 教師の専門性の向上に資するリフレクションを用いた教師教育モデルの開発
  • 基盤研究(B), 2015年, 2018年, 15H05197, 研究分担者, アジアにおける大学入試の多様化と高大接続プログラムの標準化に関する国際比較研究
  • 19H01639, 2019年, 2023年, 研究分担者, アジアにおける市民性教育の標準化と多様化に関する国際比較研究
  • 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)), 2019年, 2023年, 19KK0051, 研究分担者, 高大接続を促す文理融合型カリキュラムの開発と評価に関する日韓共同研究
  • 基盤研究(C), 2021年04月01日, 2025年03月31日, 21K02285, 中国の高校における「総合実践活動」の教育課程と大学入試での評価方法に関する研究, 小野寺 香; 小川 佳万, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 奈良女子大学, 4160000, 3200000, 960000, 今年度は、中国において学校教育で育成を目指す学力観としての「核心素養」に関する、高級中学の教育政策およびその制度的特質を、従前からその重要性が強調されてきた素質教育との関係において考察した。具体的には、従来からその実現が目指されてきた素質教育であるが、その抽象性の高さから教育実践上の困難を抱えていたことを背景として、核心素養は、能力観に関する国際的潮流、特にキー・コンピテンシーの能力観を前提にしながら、中国における翻案として定められ、それは素質教育の具体的実践を支えることが期待された。 また、各学校段階においても、育成を目指すより具体的な学力として「核心素養」が定められた。高級中学については、「普通高級中学課程標準」において各教科で「核心素養」が定められ、さらに、学習の成果として到達すべき「核心素養」の水準も具体的に説明された。これによって、高級中学における授業実践および学習のありかたが予め方向付けられたといえる。さらに、素質教育を推進してくるなかで、生徒の全面的な発達を総合的に評価するための制度も整えられ、具体的には「総合素質評価」が導入された。その過程において、獲得を目指す能力としての「核心素養」とその評価規準が示され、「総合素質評価」に含まれるようになった。また、それを大学入学者選抜制度とも関連付けることで、学術能力と非学術能力を包括した評価を行うための制度が整えられたといえる。, kaken
  • 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)), 2019年10月07日, 2024年03月31日, 19KK0051, 高大接続を促す文理融合型カリキュラムの開発と評価に関する日韓共同研究, 小川 佳万; 松本 麻人; 小野寺 香, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)), 広島大学, 17290000, 13300000, 3990000, 本研究は、日本と韓国の中等教育において生徒が統合的視座を獲得するための文理融合型カリキュラムとその評価指標を開発し、実践と改善を重ねることを通して、両国における高大接続をカリキュラム面から促すことを目的とする。従来、両国では高大接続に関してカリキュラム上の接続の重要性が指摘されながら、大学入学者選抜のみにその機能を担わせてきた。そのため、高等教育では今後予測される社会構造の大きな変化の中で、自然科学・人文社会科学の学際的研究やグローバル化への対応が強く求められている。ただし学際的な学部や大学院は近年徐々に開設されてきているものの、それに対応した中等教育におけるカリキュラム開発はほとんど進んでいない。そこで本研究は、日韓共同で東アジアにおける高大接続を促す系統的な文理融合型カリキュラムの開発を目指す。 2年目も昨年度末から続く新型コロナの影響を強く受けた。当初、3回ほど訪韓し、韓国の高校で「新しい学力観」に基づく授業実践や「創意的体験活動(日本の「総合的な探究の時間」に相当)」の実態、高校での大学入試対策に対する詳細な情報を取得する予定であった。これらが実現できなかったため、予定を大幅に変更し、現地調査なしで、すでに収集してあった資料や関連文献等から、韓国と日本の高大接続の現状と課題に関する研究を進めていくことにした。研究会では、各自の論文執筆の進捗状況を報告しあい、全員で情報共有を行った。その成果の一部は、秋に開催された中四国教育学会で報告するとともに、2年目の成果として中間報告書として刊行した。また、研究会では、来年度以降の授業実践の具体的なコンテンツ(内容)についても意見交換を行い、具体的な役割分担を行った。, kaken
  • 基盤研究(B), 2019年04月01日, 2023年03月31日, 19H01639, アジアにおける市民性教育の標準化と多様化に関する国際比較研究, 小川 佳万; 長濱 博文; 松本 麻人; 服部 美奈; 小野寺 香; 石田 憲一; 中田 有紀, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 広島大学, 15470000, 11900000, 3570000, 本研究は(1)各国の調査研究と(2)国際比較研究とで構成される。研究対象となる国は、宗教、政治・経済において多様性を確保し、それぞれの観点から各国を相互比較ができるように、日本、韓国、中国、台湾、フィリピン、インドネシアである。本研究では、特に市民性教育と強い関係があると言われる宗教をもとに、まずは日本(神道・仏教型)、韓国(儒教型)、中国(社会主義型:宗教ではないがマルクス主義に基づく思想教育を実践)、フィリピン(キリスト教型)、インドネシア(イスラム教型)という分析軸を設定した。それらの間の比較検討から新たな「市民」概念が浮かび上がることを目標としている。 本年度は、特に高等教育段階を中心に(中等教育段階も一部含まれるが)、アジア各国の大学での教養教育調査研究(各国3大学)を行った。選抜性の高さにおいて多様な大学3校を選び高等教育機関の教養科目として位置づく科目を、主として「必修科目」の内容検討と、奉仕活動などの諸活動関連の科目の内容検討に分けて国ごとに分析していった。具体的な授業科目の名称は大学によって異なっていたため、シラバスをもとにメンバー間で慎重に検討・選択を行った。その結果、高等教育段階での「市民」概念をある程度抽出でき、国ごとの大まかな特徴がわかってきた。その成果の一部は、教育学関連の学会で報告したり、論文として刊行した。次年度には、日本比較教育学関連学会でさらに報告するとともに、中間報告書としてまとめる予定である。, kaken
  • 若手研究(B), 2016年04月01日, 2020年03月31日, 16K17428, 中国の中等教育におけるグローバル教員の資質・能力に関する実証的研究, 小野寺 香, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 奈良女子大学, 2340000, 1800000, 540000, 本研究ではグローバル社会で教員に求められる資質・能力について、中国の高等学校で実施される教員評価制度の分析をとおして考察を行う。教員評価制度は教育課程改革が目指す「素質教育」の理念に沿って生徒の試験成績や進学率を評価規準として過度に重視せず、評価者としては同僚が中心とされている。また、教員に必要な能力として研究能力に関するものも強調されており、評価規準に研究論文数や科学研究費の採択等が含まれ、その能力向上が期待されている。教員評価制度は職階制度と連動しており、教員同士の競争によって能力を向上させることを狙いとしているが、一方で求められる同僚性の構築との共存が課題となると考えられる。, url;kaken
  • 挑戦的萌芽研究, 2016年04月01日, 2019年03月31日, 16K13576, 台湾での授業実践を伴ったアジア型グローバル教育の授業開発研究, 小川 佳万; 小野寺 香; 石森 広美; 姜 姫銀; 李 佳琦; 石井 佳奈子, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究, 広島大学, 2730000, 2100000, 630000, グローバル化に伴いアジアは、アメリカ、ヨーロッパに次ぐ世界の重要なネットワーク地域になりつつある。アジアは共通の言語を持たず、文化・歴史的背景も異なり独自性が高いが、それでも他地域とは異なる緩やかな共通性や連帯を見出すことが可能である。こうした点を考慮して授業内容(テーマ)の設定に当たっては、アジア諸国における「多様性」と「共通性」に着目して知識・情報になる内容を選定した。その結果、「建国神話」、「言語文化」、「価値観」、「人材育成」、「食糧問題」、「環境問題」という6つのテーマを導出し、テーマごと5回の授業を実施する全30回の授業コンテンツを完成することができた。, url;kaken
  • 基盤研究(B), 2015年04月01日, 2018年03月31日, 15H05197, アジアにおける大学入試の多様化と高大接続プログラムの標準化に関する国際比較研究, 小川 佳万; 長濱 博文; 服部 美奈; 池田 充裕; 小野寺 香; 牧 貴愛; 河井 由佳, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 広島大学, 15730000, 12100000, 3630000, 近年アジア各国では大学入試改革が大胆に進行しているが、その主たる目的が格差是正のためであることで共通している。そのための特別措置は少数民族を対象としたものと、農村を対象としたものの二種類あり、具体的な措置としては、加点措置と定員枠の設定である。ただし、これらはすべて安定した措置とはなっておらず、常に論争を巻き起こしている。また、現在さまざまな高大接続プログラムが各国で導入されているが、それらは進学する大学が国内か海外という軸と、履修後の単位認定が特定の大学においてのみなのか、多くの大学で認定されるのかという軸で四事象を設定すれば適切に分類できる。, url;kaken
  • 基盤研究(C), 2015年04月01日, 2018年03月31日, 15K04264, 教師の専門性の向上に資するリフレクションを用いた教師教育モデルの開発, 村井 尚子; 濱谷 佳奈; 小野寺 香; 坂田 哲人; 山本 一成; 中山 美佐; 落合 陽子; 松野 敬; 今井 豊彦; 秦 真衣子; 光井 千絵, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 4810000, 3700000, 1110000, 本研究では、教員養成課程の学生や現職教師が、自身の教育実践における経験をリフレクションすることによって気づいた実践的な知を、従来の理論枠組みに布置していくことによって学びを深めていくリアリスティックアプローチの仕組みを教師教育に導入することで、教師の専門性を向上させることを目指した。オランダやドイツでの実施状況を調査した成果を元に教師教育の場に様々な形で導入を試みたが、とりわけ養成課程における効果を質的・量的に分析した結果、学生の学びに向かう姿勢が向上していることが明らかとなった。また、リフレクションという営みの原理的検討を行い、教育に携わるものにとってのリフレクションの必要性を明らかにした。, url;kaken
  • 基盤研究(B), 2012年04月01日, 2015年03月31日, 24330230, アジアにおける学校改善と教師教育改革に関する国際比較研究, 小川 佳万; 伊井 義人; 池田 充裕; 鴨川 明子; 坂本 真由美; 長濱 博文; 服部 美奈; 森下 稔; 小野寺 香; 谷口 和也; 清水 禎文, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 東北大学, 18200000, 14000000, 4200000, 近年の学校改善には各国の独自性が見られる一方、以下の点で共通している。第一に各国は学校評価制度を導入し、その結果に基づき学校を格付けしたり、補助金を増減させて「アメとムチ」の施策で質の向上に取り組んでいる。そのなかで教員評価は中核に位置づいている。第二にどの国もナショナル・テストに類するものが実施され、生徒間の学力格差の是正、低学力生徒の学力向上に関心を示している。また新しい学力観のもと新しいカリキュラムや科目を導入し、新たな授業実践を行っている。第三にグローバル化の影響で世界水準を意識して高学力の生徒への対応も各国で見られる。, url;kaken
  • 特別研究員奨励費, 2011年, 2012年, 11J06192, アジアにおける欧米高大接続プログラムの導入と展開, 小野寺 香, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 東北大学, 1300000, 1300000, 近年、グローバル化が急速に進展するなかで、留学生数は世界全体で増加しているが、とりわけ中国で高級中学(日本の高校に相当する)を卒業後に海外の大学へ進学する生徒数の増加傾向は特に顕著である。そして、中国都市部では、そうした生徒を対象として、Advanced Placement(以下、AP)プログラムを導入する高級中学がみられる。平成24年度は、こうした事例に着目し、アメリカの高大接続プログラムであるAPプログラムが中国の高級中学で展開される背景にある論理について分析した。 APプログラムは、その開始当初は、成績優秀な一部の生徒のみが対象であったが、現在、その運営主体であるカレッジボードはAPプログラムについて「エクイティ」と「エクセレンス」の両立を目標として掲げており、その結果アメリカ国内で極めて多くの生徒が同プログラムへ参加してきている。 そして、APプログラムが中国へ展開される背景にも、アメリカにおける中国人留学生に対する「エクイティ」という概念を適用していることが挙げられる点を指摘した。ところが、中国側からすると、APプログラムへ参加するには学力に加え財力も必要とされ、そうした生徒は中国国内における「弱者」としてのマイノリティではないことに鑑みれば、アメリカによる「エクイティ」という論理は成立していない。 一方、同プログラムの「エクセレンス」については、中国人生徒がアメリカの高等教育機関への留学を有利にするためには、AP試験で優秀な成績を収めることが必要であり、これはアメリカの高等教育機関が留学生の質保証を担う役割をAPプログラムに期待していることを意味する。これまでアメリカの高等教育機関の優越性はしばしば指摘されてきたが、そうした優越性が存在する限り、「エクイティ」というアメリカによるAPプログラムの拡大論理よりも、むしろアメリカの高等教育機関が質の高い中国人学生を獲得するための「エクセレンス」が強く機能していることを明らかにした。, kaken


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